優勝したマリア・セレンさん(中央) (C)Japan's Got Talent

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ABEMA×吉本興業の協力による超大型オーディション番組『Japan’s Got Talent』決勝が、25日(土)にABEMAで生配信された。番組ではオペラ歌手のマリア・セレン(Maria Seiren)さんが優勝。マリアさんには賞金のほか、ラスベガスで最も歴史のあるショーのひとつ『V -The Ultimate Variety Show』への出演権も与えられている。

【写真】アーティスティックな装いで熱唱するマリア・セレンさん【12点】

『Japan’s Got Talent』はダウンタウンの浜田雅功、GACKT、山田孝之、広瀬アリスという、芸能界の酸いも甘いも知る日本屈指の審査員たち4名が、世界中の様々な才能を持った未来のスターとなりうる原石を日本で発掘する公開オーディション番組。オーディション参加者を鼓舞し応援する進行役は、お笑いコンビのかまいたちが務めるほか、過去に『Got Talent』シリーズに出演し、各国の敏腕審査員たちを唸らせた、お笑い芸人のウエスPとゆりやんレトリィバァが応援アンバサダーに就任している。

今回優勝したマリアさんは男声と女声で歌い分ける両声ヴォーカリストで、「日本にいながら世界に挑戦できるチャンスを絶対掴みたい」との想いで、オーディションへの出場を決意。準決勝では、1人でカウンターテナーとテノールとを歌い分ける『Time To Say Goodbye』で見事ゴールデンブザーを獲得し、審査員のGACKTからも絶賛された。

マリアさんは、「ずっと優勝できるかどうか、ものすごくドキドキしていました。自分の名前を聞いた瞬間に、本当に感無量とはこのことだなと思ったとともに、これがゴールではなくて世界に向かうスタートだ、そういう風に感じました」と優勝した時の気持ちを伝えた。「準決勝でゴールデンブザーをいただきましたので、それよりもより良いパフォーマンスをしなければ、皆さまに納得いただけない。より歌に気持ちを込めて歌えるように毎日練習しました」と明かした。

声変わりを機に両声で歌うことを始めたというマリアさんは、「自分の声がどんどん低くなっていくことに耐えられず、どうにか少年の時のような声が取り戻せないか、ひたすら歌ってみたら突然できるようになったので。コンプレックスに立ち向かうことで、神様からギフトを貰えたのではないのかな」と、男女両声の声を宿す奇跡のオペラ歌手の成り立ちを話した。

また決勝の場に『Jupiter』を選んだ理由について、「もとから歌詞がない歌ですけれども、“囚われた魂を解き放って新しい自分を探そう、見つけよう”、そういう歌詞をつけてアレンジした曲ですので、私にとってとても大事な曲です」と語った。「愛と平和とジェンダーフリー、これをわたしの音楽の理念にしています。なので、私が決勝の舞台でウエディングドレスを着ることで、私は今日ようやくこの曲と結婚できました」と、衣装に込めた想いも打ち明けた。

なお、優勝賞金である1,000万の使い道は、ウクライナ&トルコへの募金と、世界へ出るための資金として使いたいと話す。さらに自身のもつ「Mondo Parallelo歌劇団」という歌劇団の劇場をつくりたいと打ち明け、「日本に根付いている素晴らしい和の文化を、世界に魅せられたら嬉しいなと思います」と自身の野望を語った。

ウエスPは「日本でやると聞いた時、実際どうかなと思いましたが、結果的には海外に負けてない素晴らしい『Got Talent』になったのでは」と、大会出場経験者の目線でコメント。ゆりやんも、「本当に素晴らしい歌声で感動しました。“宇宙を愛して”とおっしゃってましたが、地球に収まらないパワーを感じて、『ゴットタレント』に応募されたのは我々のパフォーマンスを見てですか?素晴らしいです、感動しました」とマリアさんへの歓声を送った。

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