「節約主婦」としてESSEをはじめさまざまな雑誌でカリスマ的な人気を誇った若松美穂さん。50代を迎えた若松さんは今、カウンセラー・エッセイストとしても活躍しながら、ESSEonlineで暮らしのコツを発信しています。元祖・節約主婦の暮らしをご紹介します。

50代の「早くやればよかった」片づけ。布団袋や衣装ケースを捨ててすっきり

片づけって1か所やり始めると、「あちら」も「こちら」も気になり、やめられなくなるのは私だけでしょうか。
わが家の場合、収納場所を変える必要性が生まれたため、今まではあまり気にならなった場所と、逆に気になっていたのにそのままにしておいた場所も、再度チェック! 必要なものは再購入することにしました。

【写真】割れたまま使っていた古い衣装ケース

●大きな布団袋を捨てて無印良品のコンパクトな衣装ケースに

ひとつは布団袋です。

これまではかなり大きな布団袋に客用布団を収納していました。でも70代の母も50代の私も、重いものを引っぱり出すのが大変になってきて…。そこで布団の数を減らし、客用の敷布団と掛布団は袋に入れず、すのこにのせるだけにしました。ホコリ除けにカバーをかけています。
また布団を整理したため、大きな収納袋も不要になったので処分することに。

代わりに、季節替え用の毛布やタオルケット収納のために、取り出しやすい大きさで、ある程度形がキープされる真四角に近い形状の収納ケースを購入しました。無印商品です。

高さが低めの長方形のケースは立てて収納したりもできるので、押し入れの高さが有効利用できて、助かっています。

 

●割れたまま使っていた衣装ケースを一新。すっきりしました

もう1つは、母が着物の小物を入れて使っていた衣装ケースです。

表立って見えない押し入れの中だったこと、上にもう1つ衣装ケースがのっていたこともあり、壊れていてもあまり気にならず使っていました。でも、あちこちが少しずつキレイにになっていくと、この壊れ具合は気になります。

こちらも無印良品で購入。押し入れの奥まで使いたいので、奥行きが長いものを選びました(幅40cm×奥行65cm×高さ30cm)。

ケースも少しずつ改良されているので、中身が入る量は同じなのに、古いものに比べると無駄な縁や枠がなく、省スペースですっきりしたデザインになっています。
しかも、1790円。壊れたまま、がんばって使う意味があった? 横着せず、もっと早くに買い替えればよかった…と思いました。

 

●いらなくなったランチョンマットを引き出しの中敷きに。最後まで使い倒します

もう1か所。
キッチンの入れ替えをした際、この先使わないだろうランチョンマットが出たので、引き出しの各所の敷物に利用しました。キッチン収納の中って、いつの間にか自然と汚れていきますよね。マットはもう不用品なので、汚れたら捨てるだけ。気楽です。

50代からは「出すだけごはん」。食事づくりの手間暇を省いて無理しない

何度か書いていますが、食事の用意は得意分野ではありません。比較をしたら、洗濯や掃除の方が好き。
苦手分野には、時間をかけない・できる限り手間を省くのが、嫌いにならないため・続けるためのコツかなと思っています。今回は、そんな私の工夫をお伝えします。

●1:出せばそのまま食べられるものを冷蔵庫に入れておく

数十円〜100円くらい高くても、「切ってある・出せばいい」など、手間をかけず、すぐに食べられるものをキープしておきます。忙しいときや疲れているときには時間と手間をお金で買うのが私流。わが家の場合は、練り物系が喜ばれます。

家族は、かまぼこやおいしい黒酢タレのついたカニカマ「ほぼかに」が好きみたい。
ちなみに小さい子はいないけれど、キャラクターかまぼこは切ってあるので買いがち。昨年末、やたらとかまぼこが高くて、どうしようかな〜と思っていたら、「年越しそば用のかまぼこ、これでいいよ」と娘。そうしました(笑)。

 

●2:鍋のときにも、入れるだけでOKの材料でそろえる

家族内で食べる人が減ってきたら、一つ一つの材料を購入してカットして…よりも、すでに中身がそろっていて入れるだけでOK、食べきれる量の方がお得で便利。
お鍋のときにはカット済み・セットになってそろっているものをよく買っております。

●3:洗うものを減らす

わが家では鮭ハラスが好きなのですが、脂がすごくて、そのあと魚焼き器を洗うと思うと気が重かったんです。そこで、魚焼きグリル対応のクッキングシートを広めに敷いて焼くことに。

皮目がパリっと焼けているのに、魚焼き器は汚れを払うだけ。ありがたや〜。また次も焼きましょう…と思います。

 

●4:「出すだけ」のときほど器の力を借りる

うちは食洗機があるので、洗う食器が増えるのはあまり困りません。
前の日の残りや並べるだけのものが多いときほどお皿に移したり、お皿を変えて雰囲気を変え、ごまかします。

この日もお刺身とあん肝は前日の残り。たらこと納豆は出しただけです。
サラダは一度に多めにつくっておいて盛りつけるだけです。

こちらはある日の夕飯。いろいろ並べた方が見た目で満足してくれる家族なので、あるものを並べます。
左上からカットされて売っているパイナップル。その隣はできあいのお総菜、豚タンの塩レモン風味。
野菜はゆでるのが面倒なので、生の春菊と白菜を、エゴマやゴマ油、しょうゆであえたもの。ホウレンソウなども、サラダホウレンソウなどそのまま食べられる物を選択します。
右端は、スーパーで売っている焼き芋をカットしただけ。焼き芋、けっこう喜ばれるんですよ。
ネギの豚肉巻きは、鮭同様に手間を省いています。
自分の体や気持ち、疲れ具合と相談しつつ、できないときには無理をしないのがいいのかなと感じています。

50代、バッグの重さが負担に。外出をラクにするため新たに買ったもの

あるときから、バッグの重さが妙に苦痛に感じるようになりました。

行く場所・お会いする方によっては、自立する硬めのバッグを持つことがあるのですが、それだけで負担に。
車移動でバッグを持つ時間が少ないときには、バッグの持ち手にひと工夫あってもいいのですが、行動が多めの外出時は避けたいんです。

●忘れ物防止のためにバッグの中身はいつも重め

周りには、「バッグの重さを苦痛に感じるの、早くない?」と聞かれるのですが、それには理由が…。
あくまで私の場合ですが、「この日は○○を持つ、この日は不要だから○○は家に置いて」とバッグの中身を変化させると、忘れ物が発生するのです。
だからもう、使うものは全部バッグに入れておく方が、面倒がなくて困らない。
つまり荷物が少なくない。それにバッグの重量が加わり、帰りに買い物をしたら、帰宅時にはお疲れモードなのです。

 

●軽くて柔らかいニットバッグが大正解!

軽いバッグがほしいな〜そんなことをずっと言っていたら、娘が「これはどう?」と探してくれました。国内生産のサステナブルなバッグブランド「KNT365」のニットバッグ。軽くて最高です!

私用の茶色のバッグはマチありで、娘のハートのバッグはマチなし。
マチありはたっぷり入るので、仕事のときにも便利です。斜めかけも可能。

 

●サステナブル&小さくたためて、いいことずくめ

しかもこのニットバッグは、ペットボトルをリサイクルした再生糸を使って編み上げているそう。マチありはペットボトル4本分、マチなしはペットボトル2本分でできているんですって。
裁断ロスもなく、自宅で洗濯も可能と、環境にもやさしいのです。

折りたたむととても小さくなるので、旅先で洋服に合わせてバッグを変えたりもできるかも。

 

●肩や手への負担が少ないニットバッグにホッ

価格は2000円台〜3000円台。気に入って二つ購入しちゃいました。
ベルト部分がやわらかくて太いから、肩や手への負担が少ないのもホッとします。

以前より疲れを感じても、活動量は減らすことなく、出かけるときの負担と憂鬱は減らしたいから、少しの工夫で自分自身をラクにしてあげたいなと思っています。

シンプル暮らしの50代が「買ってよかった」と思ったグッズ4つ。高価じゃなくても満足

便利グッズはいろいろありますが、次から次とバージョンアップしていいものが出ます。
ですから、安くて使い勝手がよさそうでもすぐには飛びつかず、自分に必要なものかどうか検討するようにしています。
今あるものですむ、手間をかければなんとかなる場合は、グッズを増やさないことも必要。

そんななかでも、暮らしや気持ちをラクにしてくれる、太鼓判を押したいものたちがあります。

●1:すぐシワが取れる「スチームアイロンとアイロンミトン」

出かける直前になって、着ていく服に「シワがいっぱい!」と焦ることがあります。
スチームアイロンは、服をハンガーにぶら下げたまま、すぐにアイロンがかけられてありがたい。
今のスチームアイロンは立ち上がりが早く、忙しい家族の強い味方です。衣替えの時期にも役に立ちますよ!

シワがしっかりついていて、圧をかけて取りたいと思ったときには「アイロンミトン」の併用をおすすめします。スチームアイロンと反対の手にはめ、小さなアイロン台代わりに使えます。
ちなみに、アイロンミトンは100円ショップにありますよ。

 

●2:100円ショップでも買える「毛玉取り」

脇の下や、斜めがけのバッグが当たる場所など、服同士や服と持ちものがすれる部分は、どうしても毛玉ができやすくなります。
仕方がないとはいえ、毛玉ラッシュの服は着ていたくないですよね。
毛玉取りがあれば、タートルネックなど重ね着することが多いアイテムもかなりきれいになります。
わが家には短時間で広範囲に対応できる大きな毛玉取りもあるのですが、侮れないのが電池で動く100円ショップの毛玉取り。
小さいので出先に持って行くこともできます。車での移動時間に助手席でケアできるので、いつも用意してあります。

 

●3:レンジでチンする「スチームフェイスマスク」

お肌の潤いを守ると同時に、自分への癒しのひとつに使っているのが、布のスチームフェイスマスク。
以前はタオルを濡らして使っていましたが、コンパクトな顔サイズの布フェイスマスクがあるんです。
呼吸がしやすいよう、鼻部分が抜けているのが便利なところ。濡らしてレンジでチンするだけで手軽にパックできます。
顔を蒸すと癒されるし、目が覚める。その後、化粧水でしっかり水分を補給しています。

 

●4:車の中に「ひざかけ」を一枚

わが家は、リビングに何枚かひざかけを置いています。車の中にも一枚用意。
冬場は寒さよけになりますし、夏場も涼しいのが苦手な人に役に立ちます。
車の中ではなにかを食べるときに衣類の汚れ防止に広げて使ったり、出先(外)で敷物が必要になったときも、あってよかったと感じます。

普段はジャマにならないよう、布のケースに収納しています。この状態だと枕にもなり、首の後ろに置いたり、肘置きとしても大活躍!
今回ご紹介した4つのアイテムのように、日々の暮らしのなかでの小さな「あってよかった!」を感じることで、満足感が生まれると感じています。もし「自分の暮らしにあったらいいな」「増やしてもいいな」と思うものがあったら、検討してみてくださいね。