今、SNSで注目される90歳の大崎博子さん。著作も2冊上梓し、その暮らしぶりが話題です。毎日、楽しそうに過ごす大崎さんが健康維持のためにやっている習慣について教えてもらいました。

90歳、健康でいられるためにしていること3つ

心も体も若々しくいられてる秘訣を教えてもらいました。

【写真】体のやわらかさにビックリ!

●毎晩のストレッチでぐっすり眠る

寝る前のストレッチは睡眠の質を高めます。ほんの数分でよいので、寝床で体を動かしてみましょう。ストレッチには、大きく分けて、以下、2つの効果があります。

1.深呼吸をして副交感神経を優位にする

自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。副交感神経が優位に働く状態になると、緊張した筋肉がゆるんで、ぐっすり眠れます。

2.深部体温を上げる

内臓のある深い部分の体温=深部体温を上げて、その後一気に下げることでぐっすり寝ることができます。はじめに深部体温を上げるストレッチを行い、その後に下げるストレッチを行いましょう。

「夜、寝る1時間ぐらい前には必ず体を動かすようにしています。かかと落とし(かかとの上げ下げ)や、前かがみ、体をねじったり回したりして、時間にして5〜6分程度の自己流の体操ですが、おかげで毎日ぐっすり眠れます」

 

●“推し活”で幸福感を生み出す

「なにかのファンになって、いわゆる『推し活』でワクワクした気持ちになると、脳からドーパミンが分泌されて、やる気や幸福感が生まれます。ドーパミンは、神経伝達物質と呼ばれるもので、脳内情報の運搬役のような役割を果たしています。ドーパミンを増やすことは、快感ややる気を出すだけでなく、認知症の予防にも役立つと言われています」\

ドーパミンを増やすコツは以下。

(1) 好きな音楽を聴く

好きな音楽を聴いて気持ちが高揚しているとき、脳内ではドーパミンが分泌されています。リズムに合わせて体を軽く動かすとより効果的です。

(2) 有酸素運動をする

ドーパミンは、体を動かさなければ分泌されません。有酸素運動をするとドーパミンの分泌が盛んになります。

(3) 良質なタンパク質を摂る

タンパク質に含まれるアミノ酸・チロシンがドーパミンの分泌を促します。チロシンは大豆などのタンパク質に含まれています。

●苦手な人には近づかない

「悪い影響を与える『万病のもと』。片頭痛、高血圧、心臓病、腰痛、胃痛、うつ病、不安障害など、さまざまな病気を引き起こすとされています。いつまでも若々しく、元気に生活するためには、できる限りストレスを減らす工夫が必要です。ストレス要因はいろいろありますが、人間関係によるストレスは最も厄介なもの。『苦手だなと思った人には、近づかない』がストレスを避けるための鉄則です。誰にでもよい顔をするのはやめにしましょう」

 

【ストレスが原因とされる心身の不調】

筋肉の緊張/頭痛に

免疫異常/喘息や肌荒れ、アレルギーに

血管が収縮/高血圧に

胃腸の異常/下痢・便秘、胃痛に

 

大崎さんが楽しく暮らせるのは、健康を大切にしているから。そんな大崎さんの暮らしの知恵をまとめた新刊『90歳、ひとり暮らしの知恵袋 お金をかけない素敵な毎日の過ごし方』(宝島社刊)には、ほかにも節約の知恵、デジタル生活の知恵、おしゃれな知恵などが満載。ぜひチェックしてみてくださいね。