家族・自分・これから…親子の確執を綴った著書『母』が話題を呼んだ青木さやかさん。母親問題の作品を多く手がける漫画家・田房永子さんと一緒に、ESSE読者が抱える悩みについて答えてくれました。

青木さやかさんと田房永子さんが回答!ESSE読者のリアルなお悩みQ&A

ESSE読者と同年代のお2人への質問が集まりました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

●Q:人づき合いが年々苦手に…

年齢を重ねるごとに人づき合いがうまくなると思っていたので、これからが少し不安です(きのこなべ・35歳)

田房's Answer:ムリをしなくなった証拠なので、むしろいいことだと思います

人づき合いがだんだんうまくなる人って、本当にいるんでしょうか? 無理に空気を読んで周りに合わせなきゃいけないという気持ちがなくなったと考えたら、いい変化なんじゃないかと思います。

●Q:離婚したあと子どもにしてあげられることは?

夫の実家が苦痛で、離婚も頭をよぎります。ですが、実母との関係もよくなく、父とも長く会っていません。もしも本当に離婚したとしたら、私はだれともうまくいかないとか、子どものよりどころを奪ったと激しく落ち込んでしまいそうです。できることはありますか?(さきあん・37歳)

青木's Answer:「娘の味方を増やす」と決めて努力しました

離婚後、「今後は娘の味方を増やすために生きる。だから人ともめない」と決意しました。前の夫やその家族も含め、多くの大人が娘と関わってくれる環境を努力してつくっています。

●Q:忙しいと子どもに対して荒っぽくなってしまいます

余裕がなくなると言動がきつくなります。子どもに悪影響を与えていると思いますが、やはり余裕がないと悪い面が出てくるの繰り返しで…(いりこ・39歳)

田房's Answer:「悪い面」と思いつめず、行動だけ見直せばOK

「悪い面」って、自分の性質を否定しているということですよね。変えなきゃいけないのは、言葉づかいが荒っぽくなるという「悪い行動」だけ。自己否定せず行動を見直す、それだけでいいと思います。

青木's Answer:敬語で話すと、ほどよい距離感を保てます

私もよくそうなります。そこで「いけない」と気づけているかどうかが重要なんじゃないでしょうか。私の場合、敬語で話すことや、悪いと思ったら子どもに謝ることも大切にしています。

●Q:苦手だった親が寝たきりに。介護した方がいい?

両親は毒親でした。今、母は寝たきりで父が介護をしています。元気なうちに母に寄り添えていたらと後悔していますが、2人に関わると自分がダメになると思い、介護する父を手伝うこともできません。私には後悔しか残らないのかもしれないと悩む日々です(まるちゃん・47歳)

青木's Answer:やると決めたらやりきることが大事

私もとても迷いましたが、「やる」と決めて母のホスピスに通い続けました。心は変えられないけれど行動を変えることはできるし、その行動が心を変えていくこともあると思います。

田房's Answer:本当の気持ちを掘り下げてみて

今「できない」なら、それでもいいと思います。将来後悔することがどうしても心配なら、自分が本当はどう思っているのか深く掘り下げてみては。そうしたらすっきりする気がします。

●Q:老化を受け入れられない自分がいます

40代になって、外見の老化を感じるようになりました。肌や髪質、体型など。受け入れられない自分と、まだ挽回できると思う自分が葛藤しています(すみっこ納豆・42歳)

田房's Answer:老化=よくないことと思わず楽しんでみて!

まずは葛藤する自分を否定せずに受け入れて。「若い頃の容姿がベストで、老化によってそこから離れていく」とマイナスに捉えず、年齢にマインドを合わせることを楽しんでみたらいいのかも。