寒い冬の水回りの掃除をラクにする工夫をご紹介。洗剤をスプレーするだけで、こすらず掃除をすませるアイデアです。教えてくれたのは、ライフオーガナイザーの田川瑞枝さん。50代になり、体の負担を減らそうと考えた結果行き着いた、時短掃除テクニックを伝授します。

風呂の浴槽はスプレー式の洗剤でほったらかし

筆者の家では、風呂掃除を湯上りすぐに行う習慣に。温まった浴室の方が、汚れ落ちがよく、その分労力も半減します。

冬の浴室はすぐに冷えてくるのでなるべく簡単にすませたいもの。そんなときは、スプレーして洗い流すタイプの洗剤が便利です。

 

筆者が愛用するのは「バスマジックリン エアジェット」。

 

スプレーを吹きつけて、ほっておくだけで汚れを落としてくれるすぐれものです。こする手間が省けるので、掃除している感覚はありません。

 

湯船だけでなく、水栓金具にも。

 

ご覧のとおり、ピカピカにしてくれます。

 

あまりたくさん洗剤を吹きつけてしまうと、すすぎの際に泡がたちすぎるので気をつけるようにしています。金具を指で触ると、キュキュッと音がするくらい、汚れがしっかりと落ちているようです。

風呂掃除にまともに向き合おうとすると、全身運動をしているのと同じくらい、体を動かします。疲れているときは、などはついあと回しにしたくなるもの。でも、このやり方なら、かなりの手間を省くことができます。

ちなみにこすり洗いについて。まったくしないというわけではなく、週末の余裕のある日には行うことにしています。

 

キッチンシンクもこすらずきれいに

水回りで汚れやヌメリが気になる場所といえば、なんといってもキッチンのシンク内です。油汚れや調理汚れなど、いろんな汚れが付着するシンクは清潔にしておきたいですね。

 

毎日掃除したい場所ですが、時間の制約や疲れなどもあって、ついあと回しにしがちに。しかも水を使う場所なので、手荒れも心配です。そんなときに助かるのが、スプレーで汚れを落としてくれる洗剤です。

 

筆者は、「キッチンマジックリン 泡ジェット」を使っています。風呂掃除同様、さっと吹きつけるだけの手軽さ。

筆者のルーティーンは、以下のような流れ。
・食後に食器を洗ったあと、キッチンの作業台に一時置きする
・直後に、洗剤をシンクにまんべんなくスプレー
・洗剤の泡が汚れを落としている間に、食器をふいて、定位置に戻す
・シンクの中の泡を洗い流して、台所仕事を完了

 

こうすれば、泡が汚れを落とす時間を待つ必要がなく、時短になります。食器洗いのなかに、キッチンシンクの清掃を組み込んでしまえば、あと回しにすることなく片づけられます。

 

洗面所のボウルは夜の歯みがきときにスプレー

洗面所のボウルも、同じくスプレーで掃除します。筆者は夜の歯みがきのときに行うことに。スプレーしてから歯みがきを開始。歯みがきを終えて口をゆすいだあと、ボウル全体を洗い流します。これだけで、ボウルはいつもピカピカ。

ちなみに使う洗剤は、そのときの気分で、エアジェットか泡ジェットのどちらかを選んでいます。

トイレはスタンプタイプも併用して

以前は、毎日こすり掃除していたトイレ。腰痛持ちの筆者には、掃除の際の中腰の体勢がきつく、また、夫婦だけの暮らしになったこともあって、掃除の頻度を減らすことにしました。

 

こちらもスプレーが役立ちます。使うのは、「ルックプラス 泡ピタトイレ洗浄スプレー」。こすらず泡を吹きつけるだけで汚れが落ちます。

手洗い場も同様にして、掃除は終了。掃除回数を減らしても、トイレをきれいなままにしておきたい筆者には、ぴったりのやり方。

 

汚れ防止に、「スクラビングバブル トイレスタンプ」も利用。便器内に洗剤をスタンプしておけば、水を流すたびに汚れの付着を防いでくれます。上手にスタンプするコツは、しっかり押し込むこと。

 

トイレを使うたびに、勝手に掃除してくれることに。毎日掃除しなくても、黒ずみの発生を抑えます。

汚れるのを待って掃除するのではなく、「使ったら掃除」する工夫を取り入れることで、ゴシゴシ掃除の労力から解放されることに。日常の行動のなかに、掃除もルーティンに含めてしまえば、習慣になって家事がラクになります。「ほったらかし洗剤」は、だんだん体力的に無理が利かなくなってくる50代からの暮らしにぴったりです。