体に優しい発酵食品。特に“飲む点滴”と呼ばれる米麹の甘酒は美容・健康のためにも日常的に取り入れるのがおすすめ。おうちで簡単に手づくりする方法を、発酵マイスターの榎本美沙さんに教えてもらいました。

「飲む点滴」甘酒を、手づくりで

甘酒には2種類あり、酒粕または米麹が原料。“飲む点滴”と呼ばれるのは米麹の甘酒です。ブドウ糖、ビタミンB群やアミノ酸を含む点滴と、成分が似ているのがその理由。効率よく体に吸収され、エネルギーになりやすい栄養素が凝縮されていて、美容にも免疫力アップにも、効果が期待できます。

「自家製甘酒は、酵素による分解力が高く、肉を漬けてやわらかくするなど、料理にも活用できます」。

●甘酒

材料(つくりやすい分量)

米麹(生麹または乾燥麹・常温に戻す) 200g
60℃の湯 3カップ

食べ頃:8〜10時間後
保存期間:冷蔵で1週間、冷凍で1か月
作業時間:約8時間

【つくり方】

(1) 米麹と湯を混ぜる

炊飯器の内釜に米麹、湯を入れて混ぜる。

(2) 炊飯器で保温する

炊飯器を保温モードにし、濡れぶきんを2枚重ねてかぶせる。フタはせず、8〜10時間保温する。途中で数回混ぜる。味をみて甘味が出ていたら完成。

(3) 撹拌する

(2)をミキサーに入れ、なめらかになるまで撹拌する。

 

<保存方法>

冷蔵なら保存容器に入れて。冷凍する場合はジッパーつき保存袋に入れ、空気を抜くこと。解凍時は冷蔵室で解凍を。

 

●豆乳ジンジャー甘酒にアレンジ!

甘酒3/4カップ、無調整豆乳1/4カップ、ショウガ(すりおろす)小さじ1を鍋に入れ、混ぜながら温める。カップに注ぎ、きな粉少しをふる。体の芯から温まるホットドリンク(1杯分)が完成します。

 

炊飯器の種類によっては、炊飯以外に使えないものもありますので、取扱説明書をご確認ください。また、作業時間中には放置せず、2〜3時間に1回は必ずかき混ぜ、本体に異常がないか確認してください。