物価の高騰が続きます。こんなときほど楽しみを見つけながら、お得に暮らしませんか? 元祖・節約主婦として知られるカウンセラー・エッセイストの若松美穂さんが教えてくれました。

毎日が楽しく、豊かになる50代の節約術5つ

物価の高騰についてのニュースが相次いでいます。家計も工夫が必要になっていますね。
元々、ESSEなどの雑誌で「節約主婦」として活動していた私。必要なところにはドン! と使いますが、無駄遣いを省く工夫は楽しいので、ずっと変わらず続けています。

【写真】鍋の汁もアレンジして使いきる

●1:おうち鍋は具材を厳選。「鍋汁」も別料理で使いきる

外で食べたら高いものは、家で楽しみます。

この日は鴨とセリのお鍋。材料はマイタケ・ネギ・シラタキ・鴨・セリの5種のみ。

鍋をするときには、メイン以外の材料を厳選すると、お手頃価格ですみます。

マイタケ・ネギ・セリは、捨てるところがほぼなく食べられるのがいいところ。

食べ終わった後の、おいしいだしが出た鍋の汁も、捨てずに使います(鍋は直箸では食べないので、ご安心を)。

なかなか使いきれない大根を1cm程度の厚さの輪切りにし、味がしみこみやすいよう、そして煮えやすいよう、表面(両面)に縦横に切り目を入れ、鍋の残りの汁で煮ます。

この日はお米もたしてみたら、食感が楽しかったです。鍋の汁を最後まで吸って、しっかり味がつきました。
次の日はパスタでしたが、副菜のひとつになりました。

●2:食材の宅配は「初回」が楽しい

食材の宅配をしているところはたいてい、初回がお得です。
不ぞろいの野菜をまとめてお安く配達してくれるところもありますし、いろいろ入って楽しい食材のセットを届けてくれるところもあります。

今回わが家で試してみたのは、お魚セット。これだけ入って、なんと500円でした。
一度頼んでみて、おいしい・お手頃・配達料金のサービスがあるなど、納得できれば続けています。
頼んでみて不満や思うところがあるのならば、お得な初回だけ楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。

●3:スーパーの割引コーナーは「元値」にご注意を

買い物に行くと、ワゴンなどに入った「割引コーナー」に商品が置かれていることがあります。
賞味期限に余裕がないだけではなく、パッケージが変わるだけ、季節で商品の入れ替えをするため…と、様々な理由で割引品が出るのですよね。

「期限内に使える」「パッケージの違いは気にしない」という理由で、お得に手に入れる選択は賢い。でも、注意が必要なことも。
元値表示をアップした上で、割引シールを貼っているところがあるのです。

価格表示が棚の前面に書いてあって、並んでいるいくつかの商品にだけ割引シールが貼られていれば、明らかにほかの商品よりお得になっているとわかります。

けれどいつもの陳列棚から離れたところにある割引コーナーの中には、値上げした価格のシール+割引シールを貼る店も。元値がいくらなのかを店内で確認するひと手間が必要なのかもしれません。

ちなみに今回、写真のコーヒーを売っていたお店は、もともと陳列されている価格と、割引コーナーにあるものの価格が同じで、さらに30%引きだったので購入しました。

●4:古いアイテムを「下取り」に出す

身につけるものはあまり流行にとらわれない私。
履き心地のいい定番のブーツなどは、今季のセール時期に来年分を買っておくことがあります。

買い物の際にお得なのが、古いものを下取りに出すことで、新しいものを割り引いてもらうサービス。
今回は、2年履いたブーツがダメになったので買い替え、古いブーツは店頭で引き取ってもらうことにしました。

新しいブーツは7900円のものが50%オフで3950円に。さらに古いものを買い取っていただき、500円引きの3450円でブーツを買うことができました。

ほかにも、電気屋さんでは古いパソコンを持って行けば、購入時に割引きしてもらえる。家具屋さんでは古いカーテンを持ってきたら割引されるなども(ポイント還元のところもアリ)。
なにかの買い替え時には古いものの下取りサービスをチェックしてみるといいかもしれません。

●5:「お通し」が出ないお店を選ぶことも

お酒を楽しむお店のなかには、ちょっとした前菜やおつまみなどの「お通し」が出るお店も。
でもお通しが出ないお店もあります。つまり「お通し代」が必要ない。

苦手な食材が出るなどの無駄がないし、飲みたいものと食べたいものだけで完結できるのがうれしい。
基本的にお店は味や雰囲気、価格で選ぶのですが、「お通しがない店」を知ると、あえてそういうお店を選ぶことがあります。