空き巣や強盗の事件が報じられています。警察庁によると、2022年の「侵入窃盗」の件数は3万6607件(暫定値)。ここでは侵入手口で多い「ガラス破り」を面倒にするために、窓ガラスに市販の「防犯フィルム」を貼ってみました。

「窓に防犯フィルム」を貼って今できる対策を

警察庁によると「侵入窃盗の侵入手口」で多いのが「無締り」、次いで「ガラス破り」「合カギ」となっています。
ガラス破りとは「窓ガラスを破壊し、そこから手を入れて解錠して侵入する手口」。通常のガラスであれば、わずか数秒で破壊できるそうです。

ガラス破りを少しでも手間と時間がかかるように、そして侵入を「あきらめてもらう」ために、できることをやってみませんか。

◆警察庁:犯罪統計資料
◆警察庁:住まいる防犯100番
◆警視庁:侵入窃盗の防犯対策

●「侵入に時間がかかる」ことを目指す

警視庁によると、窓の防犯対策として有効なのが「防犯フィルムを貼付する」ことや、「補助錠を取りつける」こと。
まずは、窓ガラスに防犯フィルムを貼ってみます。

空き巣や強盗では、ハンマーやバールのようなもので窓ガラスを割り、クレセント錠をあけて侵入する手口がみられます。
このフィルムを窓の内側に貼ると、外からガラスが割りにくくなり、侵入に時間がかかります。その結果、侵入をあきらめてくれれば…というアイテムです。

●防犯フィルムを貼るとこんな感じになります

(1)フィルムを貼る窓ガラス(内側)をよくふきます。

(2)クレセント錠のすぐ近くにフィルムを貼る位置を決めます。裏の紙を少しずつはがして貼っていきます。

(3)フィルムを上から押さえながら、裏紙を慎重にはがします。粘着力が弱くなるので貼り直しは厳禁。
こちらの商品はA3サイズ2枚入り。窓の両側に貼って対策しましょう。

(4)フィルムを貼ったところ。透明なので、カーテンをつければフィルムは気になりません。

(5)「侵入防止対策済」というステッカーつきでした。日本語、英語、中国語、韓国語で書いてあります。
「侵入が面倒くさそう」と思わせるために、窓の外側に貼っておくのもいいかもしれません。

●窓があけにくくなる「補助錠」が最終防衛ラインに

さらに侵入を難しくするために、「補助錠を取りつける」のも有効です。
こちらはサッシの間につっぱらせて窓をあけられない、あけにくくするアイテム。ネットショップのほか、100円ショップにもあります。

犯人が窓ガラスを割り、クレセント錠をあけ、さあ窓をあけよう…となったときに、補助錠があれば「窓があかない」という最終防衛ラインになってくれます。
1枚の窓につき、上下2か所につっぱらせるのが、さらにあけにくくするコツ。

小さなお子さんがいる家庭にもおすすめ。子どもが勝手に窓をあけてベランダに出ることを防ぎます。
換気中にあけた窓がそれ以上あかない、外から侵入できないようにするアイテムもあります。

●「施錠を忘れない」「カギをしっかり管理する」ことが大前提!

警視庁によると、窓からの侵入を防ぐには、こんなアイテムも有効です。

・防犯ガラス
・窓用シャッター
・面格子
・二重サッシ
・センサーつきライト
・窓用防犯ブザー

一戸建てでしたら窓の周りの通路に砂利を敷くと、音が出るため泥棒が嫌がるとも。

まずは「施錠を忘れない」「カギをしっかり管理する」ことが大前提。今回ご紹介した防犯フィルムや補助錠も導入してみてくださいね。