キッチンのゴミ箱は「段ボール」でいい。暮らしも気持ちもラクになるコツ
キッチンのゴミ箱、どこに置いていますか? システムキッチンにゴミ箱を置くスペースを設けている人もいると思いますが、大きなゴミ箱が通路をふさいでいたり、リビングから目に入る場所あって気になったり…とプチストレスを抱える場合は少なくありません。
「キッチンのゴミ箱はシンクの引き出しにしまうのがおすすめ!」と話すのは、毎日が楽しくなる収納術や家事アイデアを発信する片づけのプロ・はらむらようこさん。今回は、ゴミ箱に悩まされないコツを教えてもらいました。
ゴミ箱を目隠ししたらすっきり快適に!
日々片づけのお手伝いをしていて実感するのは、家の中に不要なものが少ない状態になると、頭の中まですっきりすること。さらに心と時間とお金の余裕が生まれ、家族仲もよくなったと感じる方がとても多いことです。
そんな片づけがもつ効果を聞いたことがあっても、実際には忙しかったり面倒だったりで、一向に片づかない部屋を前に途方に暮れる方は多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめしたいのが、キッチンの「ゴミ箱の場所」を変えてみること。
家族がいる家庭の場合はとくにキッチンのゴミ箱はサイズが大きいことが多く、住居形態によっては分別のために複数必要だったもりするため、物理的にも視覚的にも邪魔になりがちに。
●ゴミ箱はシンク下の収納にしまえる
そこでおすすめしたいのが、ゴミ箱を「キッチンの収納の中にしまう」方法です。
こう提案すると、外に出ている方が便利、ゴミを引き出しの中に入れるのは抵抗がある、収納の中はもう大混雑で入る余裕がない、と困惑する方がほとんど。でも、1〜2週間の実験と思ってと試してもらうと、気に入って続けてもらえることがほとんどです。
慌ただしく動き回るキッチン内にゴミ箱がいないというのは働きやすく、掃除もしやすく、非常に快適なのです。
●ゴミ箱収納に向いている収納場所
ゴミ箱をしまうのにベストな場所は、キッチンのシンク下・コンロ下の引き出し収納。とくにゴミが出やすいシンク下にしまうのがおすすめ。
シンク下の引き出しが大きい場合は全部もしくは一部をゴミ箱専用スペースに。
引き出しがいい理由は、手前10センチくらいをあけっ放しにして使えるからです。観音扉だといちいち全開して中に放り込まなくてはならないため、やや面倒です。
シンク脇に引き出しがあれば、1つを丸ごとゴミ箱用にできます。
<シンク下の収納が引き出しタイプでない場合は棚の最下段に>
キッチンに引き出しがない場合は、収納棚の最下段に引き出して使えるサイズのゴミ箱やあき箱を置いてみてください。
●もともと入っていたものはどこにしまうの?
シンク下の収納にしまっていたものはどうするの? そんなに収納スペースがない! とと思いますが、大丈夫。まずは中のものを全部出してみてください。
意外と使っていないものがたくさん出てきます。この機会に取捨選択して数を減らし、それでもしまう場所がなければ一時ボックスに収納を。ゴミ箱の横にあきスペースがあればそこに戻しましょう。
中にいれるゴミ箱は段ボールでOK!
引き出しの中に今使っているゴミ箱が入らない場合、合うサイズのゴミ箱を買い直そうとしがちですが、その必要はありません。段ボールを再利用すればOK。
45リットルのビニール袋をかければ問題なく使えます。もし引き出しに合うサイズのものがなくても大丈夫。段ボールはカッターなどで切ってちょうどいいサイズへの変形も簡単です。
引き出しの高さいっぱいに縦長にすると省スペースに。子どもがいる人は一緒に工作するのも楽しいですよ。
引き出しにストッパーがある場合は外してください。意外と簡単です。
●段ボールゴミ箱のメリット
段ボールを使うメリットの1つは好きなサイズにカスタムできること。もう1つは、メンテナンスの必要がないこと。大きなゴミ箱を洗うのはひと苦労ですが、段ボールは不要になったら処分ができますし、意外と長くもちます。
ゴミ箱を引き出しの中に入れる心理抵抗を減らす方法
引き出し収納に入れるゴミ箱でいちばん使い勝手がいいのは、生ゴミを含む「燃えるゴミ」だと考えています。ただ、においが気になる…という心配がありますよね。
以前「ゴミを小さくする方法」「生ゴミを減らすコツ」の記事でご紹介したのですが
・生ゴミはほかのゴミと分けて、乾かす
・プラスチックゴミはたたんで、潰して小さくする
この2つ実践すると、においが気にならず、ゴミ自体のカサも減らすことができます。
●ゴミ箱の横に収納するもの
引き出しにゴミ箱だけを収納するのが理想ですが、可燃ゴミ以外の量が少なかったり、収納スペースに限りがある場合は、横に洗剤や消毒液などのストックを置くと不衛生な心配は軽減されると思います。スポンジ類やゴミ袋、排水溝ネットなど掃除系の消耗品や、ビニール袋や保存袋、ボールやザルなどを置くことも多いです。
ただ、感じ方には個人差があるので、これなら抵抗がないなと感じられるものを無理なく選んでくださいね。
興味がある方は、まずは1週間やってみてください。面倒なようですが、想像以上に毎日がラクになると思いますし、自分のためになることが環境のためにもなると考えると、案外楽しいものです。小さなことで暮らし方はぐんと変化します。皆様のお役に立てますように。