家づくりの際、設備機器にどこまでこだわるべきかは悩ましい問題。たとえばハウスメーカーで注文住宅を建てようとすると、オプション費用がかさむことになります。5年前にハウスメーカーで家を新築した日刊すまいライターが、採用してよかったと感じる、食洗機や室内干しユニットなどについて語ります。あわせて、採用せずに後悔したものも。

深型の食洗機は採用して大正解

家づくりの際、もしかすると使わないかもしれない、と筆者が設置を悩んでいたのが食洗機。でも、食洗機を使っている知人から「つけていちばんよかったのが食洗機」と聞いたことが後押しとなって、最終的には食洗機をつけることにしました。

結果的に、わが家でも食洗機は大活躍。洗い物がすぐ片づくので、シンク内がすっきり保てるのはもちろん、乾燥もしてくれるので食器の水滴をふく手間がなく、すぐに食器棚に戻せるのも大きなメリットだと感じています。

オプションで深型食洗機にしたので、鍋などの大きなものそのままも入れられるので便利です。確実に家事の時短につながり、ストレスも軽減されました。

 

室内物干しユニットは毎日フル稼働

洗濯物は室内干しが多くなることがわかっていたので、室内干し用のアイテムは必ず取り入れたいと思っていました。こちらはパナソニックの室内干しユニット「ホシ姫サマ」。使用していないときは天井に格納できるのでとても便利です。

 

こちらは、2階の通路に設置した室内用物干しのホスクリーン(川口技研 )。天井付近のスペースをうまく活用して洗濯物を干せるので、日常生活のジャマにならないのも大きなメリットだと感じています。

ほぼ毎日のように洗濯をしているわが家。天候に左右されずに干せる場所を確保しておいて、よかったと実感しています。

 

EVコンセントを将来のためにつけておいてよかった

こちらはまだ使用していませんが、将来電気自動車に切り替えたときのために設置したEVコンセントです。EVコンセントは、依頼したハウスメーカーのプランだとオプション扱いだったため、設置すべきかかなり悩みました。

担当者によると、新築時なら数千円で設置できるけれど、あとから設置すると5万円から10万円程度の費用がかかるとのこと。先行投資のつもりで設置しましたが、結果として気持ちにも余裕が生まれたので、つけてよかったです。

玄関ドアはタッチキーにすればよかった

玄関ドアはカードキーを採用しましたが、ドアノブにかざすだけとはいえ、カードキーの出し入れが地味に面倒です。

とくに大変なのは両手がふさがっているとき。また、たくさん買い物をして荷物が重いのに、カードキーがバッグの中で迷子になって見つからない、なんてことも。

ドアノブのボタンを押すだけで解錠できるタッチキーを採用しておけば…。小さな子どもを抱っこしていたり、両手に荷物を持っていたりしていても、ラクに解錠できたのに。ちょっと後悔しています。

 

センサーライトをもっと活用するべきだった

照明の打ち合わせの際、予算をなるべく抑えたかったこともあり、センサーライトなどオプション扱いになる照明は必要最低限にしました。でも、そのせいで少し不便なことも。

暗くなってから帰宅したとき、荷物が多いと玄関の照明をつけるのが意外に面倒なもの。センサーライトにしておけばそうしたストレスがなかったのに、と後悔しています。

また、2階の寝室の通路にセンサーつきのフットライトをつけなかったことも失敗。夜トイレに起きたときなどに、便利なはず。また、通路全体を照らすことなく、足元だけを明るくするのでまぶしい思いをせずすんだのに、とも思います。

家づくりではコストコントロールも大切ですが、思いきって採用することで劇的に暮らしやすくなることも多いもの。少しでも参考になれば幸いです。