元横綱・白鵬の宮城野親方が28日、東京・両国国技館で「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」を行った。

「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」開催

2021年秋場所後に引退した元横綱・白鵬の宮城野親方。断髪式では約300人がはさみを入れ、相撲関係者や、最後の取組の相手にもなった長男・真羽人くん、母、また、国歌独唱を務めたGACKTをはじめ、多くの著名人も参加した。止めばさみを入れたのは、師匠だった間垣親方(元幕内・竹葉山)。まげとの別れに、宮城野親方は涙を見せた。

断髪式後、宮城野親方は「本日は『白鵬引退宮城野襲名披露大相撲』に大勢の皆様にご来場していただき本当にありがとうございます。20年間の現役力士生活を振り返ると、とても感慨深いものであります。本日この超満員の両国国技館のど真ん中に立ち、こんなにたくさんの人に応援していただき、支えていただいたことを改めて実感しました」としみじみ。「20年の力士人生の中で横綱を務めた14年間、皆様に夢と希望と勇気を少しでも与えられた相撲人生であれば私は本当に幸せ者だと思います。そして自分を褒めたいと思います」と述べると温かい拍手が送られた。

そして、「今後、親方として300年の伝統を持つ宮城野を襲名し、相撲道発展のために一日も早く横綱、大関を育て、ファンの皆様に恩返しできるように、一生懸命、精進、努力し頑張るつもりです。相撲ファン、白鵬ファンとともに、そして本日来てくださった皆様とともに相撲の神様に選ばれる男を育て、作り上げて、再びこの土俵に帰ってくることを誓います」と決意を述べ、「本日は誠にありがとうございました」と感謝した。