写真は2022年5月撮影
 - Kevin Dietsch / Getty Images

写真拡大

 27日、日本テレビ系「金曜ロードショー」で『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(2006)が放送される。主人公ジャック・スパロウ役で人気を不動のものにしたジョニー・デップの現在に注目したい。

 ジョニーは現在59歳。『パイレーツ』シリーズなどでハリウッドを代表する人気俳優だったが、2016年に結婚からわずか15か月で離婚申請した女優アンバー・ハードとの泥沼離婚騒動でDV疑惑をかけられ、イメージダウン。2020年11月、英タブロイド紙がジョニーを「DV夫」と報じたことに対して起こしたイギリスの裁判では、記事はおおむね事実とみなされ、敗訴した。それを受けて『ファンタスティック・ビースト』シリーズのグリンデルバルド役を降板させられてしまう。

 2020年の映画『MINAMATA−ミナマタ−』では、日本における水俣病の惨事を世界に伝えたアメリカの写真家ユージン・スミス氏を演じて、真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信らと共演したが、アメリカ国内での公開がなかなか決まらず、「自分はハリウッドからボイコットされている」と語ったこともあった。ちなみに、同作には『パイレーツ』シリーズのデイヴィ・ジョーンズを演じたビル・ナイも出演している。

 しかし、2022年6月、アンバーを名誉棄損で訴えたアメリカの裁判では一転、ジョニー側の主張が多く認められ、勝訴。それにより、ジョニーは表舞台にカムバックしつつある。同年8月にはMTVビデオ・ミュージック・アワードにサプライズ出演。授賞式のシンボル“ムーンパーソン”にふんして登場し、「仕事が必要だったんだ」と自虐ネタを披露した。さらに11月、人気歌手リアーナが手掛けるランジェリーブランド「サヴェージ×フェンティ」のショーに出演。12月にはアンバーとの和解が発表された。

 今後はルイ15世を演じた新作映画『ジァンヌ・デュ・バリー(原題) / Jeanne du Barry』が控えているほか、イタリア人芸術家アメデオ・モディリアーニを題材にした『モディリアーニ(原題) / Modigliani』で約25年ぶりに長編映画を監督することになっている。(編集部・中山雄一朗)