栃木県内の経済団体が主催する新春の経済講演会が１８日、宇都宮市内のホテルで開かれました。講演会は新しい年のはじめに著名な経済の専門家が、その年の経済の動向や見通しについて講演するもので、県内１７の経済団体や企業で組織する実行委員会が毎年開いています。新型コロナウイルスの影響で過去２年間は動画配信での開催だったため、対面で行われるのは３年ぶりです。

　元外務事務次官で現在、立命館大学客員教授の薮中三十二さんが講師を務め、「国際情勢と日本外交」をテーマに講演しました。薮中さんは、ロシアのウクライナ侵攻など去年の国際情勢を振り返り、今後の日本外交の針路について、「日米同盟を確固たるものにして日本の脅威になりうる国に対し、十分な抑止力となるようにするべきだ」と述べました。そして日本を脅かすあらゆる有事に対して、防衛力を一定水準まで整備することが必要と強調しました。