これからがシーズン本番のイチゴの盗難を防ごうと、日本有数の産地、栃木県・真岡市で警察と市、JAが連携した合同パトロール隊の出陣式が12日に行われました。

合同パトロール隊の「いちご守り隊」は3年前に発足しました。「道の駅にのみや」で行われた今年の出陣式には、真岡警察署と真岡市、それにJAはが野の関係者およそ25人が集まりました。式では3つの団体による情報共有やパトロールの強化などを確認し、巡回する警察官が出発を宣言しました。

昨シーズン、過去最高の102億円の販売額を記録したJAはが野のイチゴは507人が生産しています。一方で「赤い宝石」とも呼ばれるイチゴは毎年窃盗の被害が報告され、昨シーズンJAはが野だけでも2件、合わせて22キロほどが盗まれています。関係者は道の駅を訪れた人に採れたてのイチゴとチラシを配り「いちご守り隊」の活動をPRしました。

イチゴの盗難だけでなく、今シーズンは新たな問題が起きています。資材価格の高騰が影響とみられる肥料や農薬の窃盗が報告され、11月には高額の炭酸ガス発生装置も盗難の被害に遭いました。「いちご守り隊」は農家の自主パトロールとも連携しながら、地元の「宝」を守る様々な取り組みを展開することにしています。