1年の世相を漢字ひと文字で表す「今年の漢字」が、戦争の「戦」に決まりました。

日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」は、例年、京都・清水寺で発表されています。12日、森清範貫主が、縦およそ1.5メートル、横およそ1.3メートルの和紙に特大の筆を使って「戦」という文字を書きました。

28回目の今年は22万3,768票の応募があり、「戦」は1万804票を集めました。

ロシアのウクライナ侵攻により戦争の恐ろしさを目の当たりにした、円安や物価高で生活上でも戦いを強いられた、サッカーワールドカップやプロ野球などスポーツでの熱戦が注目を集めたことなどが理由だということです。

2位は1位の「戦」とわずか188票差で「安い」の「安」が入り、3位には「楽」、4位に「高い」の「高」、5位に「争う」の「争」が入りました。

「今年の漢字」、23万票以上の応募の中から決まった「戦」は全体の4・83%の票を集めました。

★2位「安」1万616票

  安倍氏銃撃で「不安」「治安」

  コロナ禍「不安」に「円安」

★3位「楽」7999票

  行動制限緩和、旅行、行事も

  多くなった「楽しさ」

★4位「高」3779票

  物価「高」エネルギー「高」

  高校野球仙台育英東北勢初V

★5位「争」3661票

  ウクライナ、北朝鮮問題、

  国葬巡る議論で「争」

★6位「命」3512票

★7位「悲」3465票

★8位「新」3070票

★9位「変」3026票

★10位「和」2751票

3位の「楽」をはじめ暗くなりがちな話題と逆の明るい漢字もランキングに入った。

「12月12日「漢字の日」にちなんだ「今年の漢字」。戦争や銃撃事件などへの思い、そして生活に直面する出来事に人々の関心が集まった結果となりました。