ティーチングプロフェッショナル会員としてJLPGAに入会した三浦桃香(撮影:ALBA)

写真拡大

12日に都内で行われた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)入会式に、今月ティーチングプロ資格を取得した三浦桃香が出席。認定証を受け取り、来年1月1日付で正式に会員になることが決まった。
この日出席したティーチングプロフェッショナル会員は60人。その一人として、新たなキャリアの一歩を踏み出した。一緒に講習を受けてきた仲間たちとは、わきあいあいとした雰囲気。改めて合格したことについては、「ホッとしています」と感想を話す。
三浦は黄金世代の一人として、2018年の「アクサレディス」で優勝争いを繰り広げるなどして脚光を浴びた。プロテストに受かっていない単年登録選手として19年もツアーに参戦。しかし同年、協会の制度が改定され、プロテスト合格者のみが予選会(QT)に挑戦できる決まりになり、出場の機会を失っていた。そんななか昨年4月には、紫外線アレルギーを理由にツアー復帰断念を表明。すぐにティーチング資格取得を目指していることも伝えられた。
自分がプレーすることから、人に教えることが目的の仕事を目指すなか、最初は教本を覚えるのも一苦労だった。「学生の気分」で、移動や運転中も暗記の時間にあてる毎日。講習などで、ティーチング資格取得までに要する期間の3年間、「これまでとは違うゴルフ」を学び続けた。その間には「クラスメイトに近い」ともいう他の合格者たちとも力を合わせ、みんなで認定書を手にすることができた。
ツアー離脱の原因になった紫外線アレルギーは完治したというわけではなく、「スポットで外に出て、中でできる仕事は中でやりながら健康的に働きたい」というのが今の考え。現状ではティーチング資格でQTにも出場できるため、ツアー復帰の可能性も再び浮上したが、これについては「体調のこともあるので、どうするかははっきりとは言えない。出ますと言っても活躍できるかは分からないし。ただティーチングでいろんな視点からゴルフを見ることができて成長できているので、何かあれば挑戦するのもいいかなと思っています」と話すにとどめた。
先週の月曜日に“合格通知”を受け取った。入会式を終え、年が明けるといよいよ正式に教えるプロとして第二のゴルフ人生がスタートする。「ある程度知識はあるし、これでティーチングの資格も持てたので、幅広く相談に乗りますよ、という人になりたい」。コースやメディアで、知名度も生かし力を発揮するつもりだ。
「トーナメントに出ている時には気づくことができなかったけど、ゴルフはみんなで楽しくやるスポーツだということを再確認しました。これがゴルフなんだなと最近気づくことができたのが、すごくよかった」。今年を象徴する一文字には『支』という言葉を挙げる。「自分ひとりではできない。みんなの支えがあってこういう資格がとれたので」。新たな肩書を得た三浦には、広くゴルフの魅力を伝えていく役目が期待される。
<ゴルフ情報ALBA.Net>