大規模な災害に備えようと栃木県と栃木市による防災訓練が11日、行われました。

栃木市の総合運動公園で行われた訓練には消防や警察、自衛隊のほか県と協定を結ぶ93の団体や機関などからおよそ1千人と市民などが参加しました。

この訓練は県民の防災への意識を高めようと開かれているもので、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに行われました。

訓練は記録的な豪雨が降った翌日に栃木市で震度7を観測する地震が発生し、各地でさまざまな被害が発生したという想定で行われました。運転手がその場から避難したことで通行の妨げになっている車を移動する訓練ををはじめ、高い建物や土砂災害にあった家屋からの救出活動などに取り組みました。

また、コロナ禍以降初めての実施となった今回は検温や消毒など避難所を運営する際の感染対策も確認しました。さらに豪雨の影響で河川が氾濫し孤立した住宅に取り残された人を救助する訓練が今回初めて行われました。

このほか会場では災害に関する知識に触れたり、体験ができるブースも設置され、訪れた人たちは万が一に備えることの大切さを再確認していました。