年末年始を中心に慌ただしい時期を迎え、懸念される労働災害を防止しようと栃木労働局などが8日、宇都宮市の建設工事現場を巡回し安全対策が講じられているかを監督・指導しました。

栃木労働局では慌ただしい年末年始を迎えるにあたり、労働災害の発生が懸念されることから災害をゼロにする運動を行っています。運動の一環として8日、栃木労働局と宇都宮労働基準監督署が合同で宇都宮市清原工業団地の東洋紡の工場の建設工事現場を巡回し、建設会社に対し監督・指導を行いました。

建設現場では高いところからの墜落や転落、建設機械やクレーンなどの転倒、掘削した土砂の崩落や倒壊の三つが「三大災害」と言われています。監督・指導ではそれらの災害に対する対策が講じられているかを確認していきました。

栃木労働局によりますと、去年1月からこれまでに県内で建設業関連の事故で死亡したのは12人で、そのうち9人が三大災害が原因だったということです。

建設現場では重大な事故につながるケースが多いことから、注意を呼びかけています。