円安や原材料価格の高騰などを背景に企業を取り巻く環境が厳しさを増す中、ものづくりを行っている企業の製品や技術力をPRして新たなビジネスチャンスにつなげようという展示・商談会が7日、宇都宮市で開かれました。

展示・商談会はものづくり企業のビジネスマッチングを支援して地域経済の活性化につなげようと足利銀行が開いたもので、県内全ての信用金庫や信用組合などが協力しています。新型コロナウイルスの影響で展示会ができるのは2年ぶりです。

会場となった宇都宮市のマロニエプラザには、県内をはじめ関東圏内のものづくり企業184社がブースを出展し、自慢の技術や製品をPRしました。中でも持続可能な社会や環境に配慮した製品が数多く見られました。

那須塩原市の企業が手掛ける熱をはね返す遮熱材は、温暖化対策や熱中症予防にもつながり空調に頼らないことから夏場の電力消費を抑える効果もあるといいます。

一方、今回初めて設けられたのが、竹でできた歯ブラシなどプラスチックに代わる製品のコーナーです。この紙のストローは既に大手ファミリーレストランにも導入されていて、口紅が付きにくいといった工夫もされています。環境への配慮を目的にプラスチックごみを減らすための法律が今年4月に施行されたことを受けて、使い捨てのプラスチック製品を再生可能な資源を原料とするバイオマスプラスチックに切り替えることなどを提案しています。

今回は大手自動車メーカーの関連会社など52社が訪れ、出展した企業との個別の商談が273組あったということです。