栃木県内でも特殊詐欺の被害件数が高止まりするなか、詐欺グループの一員になり犯罪に加担しないように啓発する講話が2日、鹿沼市の高校で行われました。

鹿沼東高校では、特殊詐欺の未然防止を目的に講話が行われ、全校生徒およそ600人が教室からリモートで参加しました。

講師は民間会社が今年立ち上げた「サギ・撃隊」の岸田則男隊長などが務めました。

岸田隊長はターゲットの自宅などに赴き 現金などを直接受け取る受け子の仕事はSNSを通して募集されることが多いといい「高額バイト」などの甘い誘いに乗らないよう注意を促しました。

県内の特殊詐欺事件について県警察本部によりますと、今年(2022年)は10月末までに、138件発生していて、中でも、「オレオレ詐欺」がおよそ半数を占めているなど深刻な問題になっています。

被害件数の高止まりが問題になる一方で、若者が事件に加担してしまうことも多くなっているということです。

11月29日には、16歳の高校生が61歳の女性からキャッシュカードをだまし取ろうとしたとして、宇都宮中央警察署に逮捕されています。