Twitterアプリを開いた時に最初に表示されるタイムラインに、フォローしてもいないアカウントが投稿したツイートを表示する「おすすめツイート」の対象が、すべてのユーザーに拡大されたことが分かりました。

Twitter is now pushing recommended tweets to everyone | Engadget

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Twitterの公式アカウントは2022年12月1日に、「Twitterのすべてのユーザーに最高のコンテンツをお届けするため、これまで『おすすめ』をご覧いただけなかったユーザーも含め、すべてのユーザーに『おすすめ』を拡大しています」と述べて、すべてのユーザーに対してTwitterが選んだおすすめツイートが表示されるようにしたことを発表しました。



「おすすめツイート」自体は今回実装された新機能ではなく、Twitterは9月の公式ブログの投稿で「『おすすめ』はホームタイムライン、『話題を検索』や、その他Twitter内の様々な場所に表示されます」と説明しています。

フォローしていない人が投稿した「おすすめツイート」がタイムラインに紛れ込む頻度などの詳細は分かっていませんが、Twitterユーザーの中には「タイムラインを開くと90%が広告で、フォローしていない人たちのくだらないおすすめツイートが混在している地獄のような光景が広がりました」と、タイムラインの9割が広告になってしまったことを訴える人がいました。



また、「私のフィードはフォローしていないアカウントからのツイートでいっぱいになってしまいましたが、これが意図的だったとは」とツイートする人や、「おすすめツイートは本当にひどいですね。私が見たいものとは反対ですから」とツイートする人など、不満を表明する意見も少なくありません。



こうした声を受けて、Twitterはおすすめツイートが表示されないようにする方法を公開しました。それによると、「ホームタイムラインの右上にあるアイコンをクリックし、『最新ツイートに切り替え』を選択すると、フォローしているアカウントのみからの最新ツイートを見ることができます」とのこと。



具体的な方法は以下の通り。まず、赤枠で囲われたボタンをタップします。



続いて、「最新ツイートに切り替え」を選択します。



この方法でツイートを時系列に並べると、おすすめツイートが表示されなくなるとのこと。



しかし、元の「ホーム」に設定を戻すと、おすすめツイートが優先的に表示されるとの案内が出てきてしまいました。



TwitterのCEOであるイーロン・マスク氏は、Twitter買収を提案した直後の2022年5月に「Twitterのフィードを修正することが非常に重要です」「Twitterユーザーは気づかぬうちにアルゴリズムに操作されてしまっているんです」と述べており、ツイートをレコメンデーションする機能を好意的に見ていないことを示唆しています。



同氏はTwitterがおすすめツイートを全ユーザーに拡大したと発表した後の12月2日にも、「画面右上の星のアイコンをタップすると、フォローしている人の最新ツイートとおすすめツイートを切り替えられます」とツイートしました。