SKE48卒業の須田亜香里、ファンのため全力で駆け抜けた“握手会の女王”13年のアイドル人生

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9月24日に愛知・日本ガイシホールにて『須田亜香里卒業コンサート 〜君だけが瞳の中のセンター〜』を開催し、11月1日に約13年間所属したSKE48を卒業した須田亜香里。2年8ヶ月振りに開催された握手会も話題となる中、本記事では、須田のこれまでの活躍を振り返りつつ、多くの人々に愛された彼女がアイドルとして残したものについても考察したい。

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2009年11月に行われたオーディションへの参加を経てアイドルとしてデビューし、2018年に行われた『AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙』では2位に輝くなど、アイドルとして約13年間華々しく活躍した須田。その活動は多岐に渡り、グループでの活動のほか、バラエティ番組ではアイドルらしからぬ体を張った企画にも挑戦し、お茶の間にも存在感を示した。さらに、執筆業にも挑戦しており、2017年には自身の成長のメソッドを紹介する自己啓発本『コンプレックス力 〜なぜ、逆境から這い上がれたのか?〜』を発売。こうしたマルチな活躍が、SKE48というグループ名が広まるきっかけにもなったという。

これまで共に活動してきたSKE48のメンバーは、そんな須田について、先月『プレミアMelodiX!』(テレビ東京系)に出演した際に“テレビでは芸人のような振る舞いをしても、メンバーの前ではアイドルの鑑”としつつ、須田がファン目線で考えながら、衣装の細部にまで強いこだわりを見せることを明かした。さらに、東京の仕事の後に名古屋で行われるリハーサルに参加するという多忙な生活で、あまりの疲労で寝てしまっても、ダンスだけは無意識のうちに周囲と揃って踊っているという驚きのエピソードも。表には出ない場面でもまっすぐアイドルという仕事に向き合う彼女の姿勢は、後輩にも大いに影響を与えたのではないだろうか。

また、その対応の細やかさから、“握手会の女王”とも称された須田だが、今回の卒業に合わせて握手会を“復活”させたことでも大きな話題となった。握手会は新型コロナウイルス感染症対策を踏まえて行われたが、須田は「コロナで遠かった私たちの距離がビニール手袋一枚の距離まで近づきました。」「手の温度や握る強さで 言葉以上の想いがここまで宿るんだ。 人の手ってこんなに優しいんだ。」とSNS上で感動を綴り、参加したファンからも「あの距離、手の温かさ、懐かしかった」「ビニール手袋越しでもあかりんの手の温かさがちゃんと伝わってきてすごく嬉しかった」といったコメントが寄せられた。約3年ぶりに手を握り合うことができた時間は、双方にとって忘れられない思い出となったことだろう。

独自の個性とアイドル活動への真摯な姿勢で、多くの人々の心に残るような印象深い活躍を見せた須田。執筆業やバラエティ番組出演といった活動に加え、卒業直前の10月31日にはソロでのアコースティックライブも行っていることから、音楽面での活動も予想される。そんな彼女のこれからの歩みにも、ぜひ注目していきたい。