日本初!見守りAIがGPSとボイスメッセージで子どもを見守る!ビーサイズ「BoTトーク」開発への想い

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昨今の園児や児童の痛ましい事件に、多くの家族が胸を痛め、不安と⼼配を抱えられている状況にあります。警察庁の統計では、過去5年間において、年間1000⼈以上の9歳以下の⼦どもの⾏⽅不明が報告されているなど、リスクが潜在している状況にある⼀⽅で、昨今の共働き世帯の増加や地域コミュニティの希薄化などに伴い、⼦どもを⾒守る⼈の⽬は不⾜している。

そうした状況を踏まえ、ビーサイズ株式会社は、少しでも保護者が⼼安らぐことができ、⼦どもたちが前向きにすごせるために、AIとGPS、トーク機能を活⽤した⼦ども⾒守りGPSサービス「BoT」シリーズ(「GPS BoT」、「BoTトーク」)を開発、提供している。

子どもがいるご家庭では、AIで子どもたちの安全を見守る同社のサービスが気になる人もいるだろう。そこで今回は、同社 広報 高橋美智子氏に、「BoTトーク」の開発経緯、今後の展開まで話を聞いた。

■BoTトークとは?
BoTトークは、手のひらサイズの見守りデバイスだ。持ち歩くだけで、AIが位置情報から子どもの生活パターンを学習し見守る機能に加え、BoTトーク端末と保護者のスマートフォン間で音声メッセージの送受信をすることができる。

BoTトーク本体

特徴は、下記のとおり。

1. 正確な位置情報取得とAI学習により見守る機能
・複数のGPS衛星に対応し、アシストGPSやWiFiクラウド測位などによって、正確にねばり強く位置情報を把握する
・子どもに動きがある限り、常時子どもの位置をサーバーで捉え続ける
・自宅や学校、習い事など登録した地点に到着・出発すると、自動で知らせる
・AIが子どもの行動を学習し、よく行く場所や、ふだんの行動範囲を学習し、異常があれば自動で知らせる

2. 音声メッセージの送受信を無制限で利用可能
・BoTトーク端末と専用アプリをインストールしたスマートフォンの間で音声メッセージの送受信ができる
(デバイス固有IDとアプリとの紐づけで承認されていない人とのやり取りはできないので安心)

3. 複雑な追加費用は一切なし、すぐに利用できる
・本体価格:4,800円(税込5,280円)月額:GPSプラン480円(税込528円) or GPS&トークプラン680円(税込748円)から選べ、音声メッセージ送受信無制限、複数人で見守っても追加費用は一切かからない
・初期契約事務手数料や解約料、契約年数の縛りなど、追加費用や付帯条件は一切必要ない。キャリアの縛りもなく、格安スマートフォンにも対応している

BoTトークのイメージ

■子どもを見守るプロダクトを実現したい
ビーサイズ株式会社 広報 高橋美智子氏は、神奈川県出身。大手米国半導体製造装置メーカーで役員秘書として勤務後、シリコンバレーにて2年間広報に従事。帰国後は株式会社イー・ウーマンで広報、クオンタムリープ株式会社で管理部門を経て、2013年Bsizeに入社。現在に至る。

編集部:会社概要と発足経緯について教えてください。
高橋氏:ビーサイズは、代表取締役の八木啓太が2011年に創業したハードウェアスタートアップ企業です。MAKERSムーブメントの日本における先駆けとして注目され、創業時、八木がたったひとりで、家電の開発、製造、販売していたメーカーであることから「ひとりメーカー」と評されました。「ひとりメーカー」は後に、NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」でもモデルとなりました。

編集部:企業としてのミッションについて教えてください。
高橋氏:ギリシャ哲学に源流をもつ「真善美」という哲学があり、学問、道徳、芸術を人間の理想とする言葉です。ビーサイズの事業はこの「真善美」を理想としており、現代においてそれを、デザインとテクノロジーで社会に貢献していくことと再解釈し、創業理念としています。

編集部:BoTトークについて、開発の経緯を教えてください。
高橋氏:代表八木に子どもができたことがきっかけです。
八木が、我が子には元気に地域を駆け回って冒険してほしいと願っていた反面で、安心して子を送り出せる時代でもなくなりました。夫婦共働き世帯が7割ちかくとなり、地域社会の高齢化も進んだことで、地域の人々が子どもを見守ってくれることに期待するのも難しくなりました。
そういった状況において、それをIoTやAIで補えないか。昔であればご近所さんが見守ってくれたような、その子や家族のことを理解して見守ってくれる暖かな目をプロダクトとして実現できないかと考えたことが開発の着想になりました。

編集部:どのようなかたちで、BoTトークの開発を進めていきましたか?
高橋氏:着想を形とすべく、社内で膨大な試作機を作り、実際に社内のパパママが利用しながら、技術やアイデアを検証していきました。真に安心できるものを探求し、ときには開発に1年以上かけた技術も、我が子を託せるものには至らないとボツにした技術もあります。
2年の開発をへて、ようやく2017年にシリーズ最初の製品「GPS BoT」をリリースしました。
GPS BoTは同じような不安を抱えたパパママの間で大きな話題となり口コミを中心に急成長し、今では、日本でもっとも多くの子どもを見守るGPSにまで成長しました。
2022年には、位置情報の見守りに加え、親子とAIのボイスコミュニケーションを搭載した最新モデル「BoTトーク」を2022年3月に発売しました。

編集部:そのときのまわりの反応を教えてください。
高橋氏:はじめて一般の方に「GPS BoT」を使っていただいたときには「まるで誰かが我が子に付き添ってくれて、何かあるごとにお知らせをしてくれているようだ」と評してくださいました。AIが子どもに付き添い、見守ってくれるというコンセプトが体現され、これで上市するに値すると社として自信を持てた瞬間でした。

編集部:開発に際して、とくに苦労したことは何ですか? どのように解決しましたか?
高橋氏:私たちビーサイズは、この「BoTシリーズ」の使命として、すべての親子の安心安全に貢献することを目指しています。そのためには、本当に安心できるサービスだとしても、一部の人だけが得られる高級品ではなく、誰もが手に届く価格で実現し、安定提供することが必要です。
リーズナブルながら、高精度で安心できる。技術やプロダクト、UIUXも含めて、そのバランスを最適化することは困難を極め、幾度も試行錯誤を繰り返し、多くを淘汰してきたことは苦労したポイントですが、同時に、試行錯誤した私たちだからこそ初めて生み出せたものであり、その企画力、開発力、デザイン力を社会に示せたと自負しています。

編集部:BoTトークのウリは、何でしょうか? ライバルとの違いを教えてください。
高橋氏:違いを一言で言えば「安心が違う」ということです。

私たちビーサイズが2017年に「GPS BoT」をリリースして以降、多くの後発企業が「こどもGPS」業界に参入し、「GPS BoT」を模倣した白くて四角いGPSが多数上市されました。しかし、ただ単に見た目や価格、訴求を真似しても、真の安心感は真似できません。こどもGPSにおける直近2年間の調査で「BoTシリーズ」は顧客満足度No.1、ユーザー数No.1となっていることからも、子どもを見守るものとしてのNo.1の「本当の安心感」であることを市場評価は表しています。

ウリは、高精度なGPSや足取り、安心のAI機能などたくさんありますが、強いて一つ上げるとすれば、商品名にもある「トーク(ボイスメッセージ)」を無制限に親子で送りあえる点を挙げたいと思います。日常のコミュニケーションはもちろん、何かトラブルに巻き込まれたとしても、親から子へ、子から親へ「トーク」を送りあえるので確実に意思疎通が可能で、トラブルも速やかに解決できます。
料金もどれだけ「トーク」を送り合っても追加料金はありません。料金を気にしてコミュニケーションを控えることなく、親子で自由に「トーク」してほしいと思います。

押しボタンだけがついた製品もありますが、単に「ボタンを押しました」だけでは、子がなぜボタンを押したのかがわかりません。イタズラなのか、誤操作なのか、本当に危機なのか、親からすると判断に窮し、かえって不安になります。適切なコミュニケーションは、意図が解釈できなければなりませんので私たちは「トーク」で親子の意志を送りあえる「BoTトーク」を開発しました。

編集部:BoTトークの利用者の反応を教えてください
高橋氏:「GPSはもちろん、トークできることの安心感は非常に大きい」と、SNSや口コミを始め、多くの方の評価をいただきます。特に昨今は、子どもの痛ましい事件や事故が発生しており、行政や運営側の改善を期待することももちろんですが、親子が自分たちで自衛できるライフラインも求められております。「BoTトーク」はその役割を果たせおり、「BoTトーク」があることでの安心感を高く評価頂いております。

編集部:BoTトークの今後の展開について教えてください
高橋氏:BoTシリーズは、日本で最も多くの子どもを見守るGPSに成長することができました。今後は、高齢者の方や、世界の子どもたちにも、対象を広げていきたいと考えています。

ビーサイズ株式会社は、少子高齢化課題先進国であり、ものづくりとおもてなしの国である日本のメーカーとして、BoTシリーズを磨き上げ、世界でもっとも多くの方を見守るサービスに成長させていきたいと考えている。
子どもの安全が気になるご家庭には、同社のBoTトークが強い味方となってくれるだろう。

■キッズみまもり「BoTトーク」

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