『魔法にかけられて』“ディズニープリンセスあるある”を振り返る

2022年11月13日 12時0分

2Dアニメーションの世界と現実世界を舞台に繰り広げられるミュージカル・コメディ『魔法にかけられて』の15年後を描いた最新作『魔法にかけられて2』がいよいよ公開。そこで前作を振り返るとともに、“ディズニープリンセスあるある”をみていこう。

『魔法にかけられて』おとぎ話の世界からニューヨークへ

前作『魔法にかけられて』は、アニメーションで描かれたおとぎ話の世界“アンダレーシア”に住む、王子様との真実の愛のキスを夢見る主人公ジゼル（エイミー・アダムス）が現代のニューヨークに迷い込み、おとぎ話の世界とは全く違うニューヨークの街や人に戸惑いながらも、真実の愛を見つける物語。

ジゼルは歌をうたうことが大好きで、人や動物を愛する心優しいヒロイン。大都会ニューヨークでも、“プリンセスらしさ全開”で街中の人々を巻き込んでいく。その姿は、これまでディズニー・アニメーションで描かれてきたプリンセスたちを彷彿とさせる。

キュートさ全開の“ディズニープリンセスあるある”

■信じる心はデフォルト装備！

ディズニープリンセスといえば、人を信じ愛することができる強くて清らかな心の持ち主たち。ジゼルにもその強い心は備わっており、現代のニューヨークに迷い込んで不安な中でも、人を信じることは忘れない。不安な気持ちを聞いて貰おうと声をかけた人にはティアラを盗られるというハプニングがあっても、その後すぐに出会ったロバートと娘モーガンに家に泊めてもらうなど、人を信じ頼ることを躊躇しない様子は、まさにディズニープリンセスを彷彿とさせる。嬉しい気持ちも不安な気持ちもさらけ出すことができるピュアなジゼルだからこそ、ロバートたちともすぐに打ち解け、信じ合うことができたのだろう。

■どんな気持ちも歌で表現！

楽しく幸せな気分の時はもちろん、つらく不安な時こそその気持ちを歌にするのがディズニープリンセスたち。その豊かな表現力と歌唱力はジゼルも持ち合わせており、その歌声や歌詞は観る人々を釘付けにする。そして現代のニューヨークでも変わらず、ジゼルは事あるごとに気持ちを歌で表現する。ロバートとモーガンに家に泊めてもらったお礼に掃除をするシーンでも、ジゼルは軽快に歌をうたって、楽しみながら家中をどんどん綺麗にしていく。しかも、掃除の合間には「新しい何かができるかもしれない、私やってみるわ」と、知らない世界でも前向きでいようとする気持ちを歌にしており、ディズニープリンセスと同じく、観る人々へ勇気や希望を与えている。

■動物と話すなんて当たり前！動物たちとも友達に

ネズミ、小鳥、魚、トラやカメレオン…動物たちとも友達になれてしまうディズニープリンセスたち。ジゼルも例に漏れず、リスのピップが親友だ。アニメーションの世界とは違い、現代のニューヨークではピップは言葉を話すことができないが、ジゼルにはピップが伝えようとすることが全部理解できてしまう。

さらに、ジゼルは現代に住む動物たちともすぐに友達になれてしまう。彼女が歌えば、街中の動物たちが集まり掃除も手伝ってくれる。シャワーを浴びたジゼルに鳩がタオルを巻きつける姿にはロバートも「夢の中だ」と目を疑うが、ジゼルにとっては動物たちと友達で、助け合うのはとても自然なこと。

■真実の愛を求める冒険を通して、本当の自分を見つけていく

真実の愛を求め、王子様に自分を見つけてもらうことを夢見る…だけではディズニープリンセスは
終わらない。困難を乗り越え冒険を通して、自分の力で幸せを掴み取ることができる。ロバートとの間に真実の愛を見つけたジゼルも、それだけで終わっていない。なんと、デザイン事務所“アンダレーシア・ファッション”を立ち上げ、活躍する。自分がなりたい本当の姿を見つけ、“真実の愛のその先へ”一歩踏み出す姿は、ディズニープリンセス全員に共通する魅力を兼ね備えたヒロインだ。

『魔法にかけられて2』あらすじ

最新作『魔法にかけられて2』は前作から15年後。新しい生活を夢見て、ニューヨークから郊外にある田舎町モンロービルに引っ越すジゼルたち。しかし、その生活では引っ越しに反対だった娘モーガンとの溝は深まり、様々なトラブルも頻発。さらには、町で幅を利かせている嫌味ったらしいママ友、マルヴィナ・モンローに目を付けられるなど災難続き…。その結果、幸せだったアンダレーシアの生活を取り戻したいと願う彼女は意を決して魔法の力を借りることを決めるのだが、うっかり町全体を“おとぎ話の世界”に変えてしまう。果たして、“ディズニープリンセスあるある”の「いつまでも幸せにくらしました（Happily Ever After）」という結末を迎えることができるのだろうか。