日立がミラノ地下鉄向け車両126両を受注 車内シースルーに加え日本では聞かない特徴も
ちょっと面白い対策がなされるそうです、外装に。
包括契約は計276両
ミラノ地下鉄1号線向け新型車両(画像:日立製作所)。
日立製作所は2022年11月7日(月)、鉄道システム事業におけるグループ会社「日立レール」が、ミラノ市交通公社と最大3億6800万ユーロ(約534億円:1ユーロ=145円で計算)の包括契約を締結したと発表しました。その内容は、ミラノ地下鉄1・2・3号線向けに、最大46編成(276両)の車両を納入するというものです。ミラノ市交通公社はより持続可能な公共交通システムの実現に向け、最新技術を活用した大型投資を行っています。
契約の初案件として日立レールは、1号線向けの車両21編成126両を1億6800万ユーロ(約244億円)で受注。同社のイタリアの製造拠点であるナポリ工場とレッジオカラブリア工場で製造されます。新型車両は時代に即したバリアフリーで快適な車両であり、2024年春から順次、営業運転を開始する予定です。
1編成の全長は106.5m、最高速度は90km/hです。騒音を抑えて静かに走行するといいます。車内には監視カメラが設置され、その映像をリアルタイムに指令室に伝送することで、車内の安全性向上が図られます。また、先頭車両から最後尾の車両まで視界が遮られることなく見通せるデザインだそう。
車体はアルミ製で、外装には落書き対策を施工。車両は高いリサイクル性の水準を満たすように設計されるといいます。