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 1992年、ハロウィン前にアメリカで日本人留学生が強盗に間違われて射殺された事件や、10月29日に韓国・梨泰院で発生した圧死事故など、ハロウィンでは多くの事件が起きている。大規模なものだけではなく、家族で開催したハロウィンパーティーでもこのほど事件が起きた。

 アメリカ・テキサス州で、33歳の女がハロウィンパーティーで銃を誤って発砲し、生後18カ月の赤ちゃんを撃ったと海外ニュースサイト『Law & Crime』と『KSAT』などが11月1日までに報じた。

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 報道によると10月30日、女はハロウィンパーティーに参加していたという。パーティーはとある家族Aが企画し、女のほかに家族Aの親戚らが参加していた。参加人数は不明だが、複数の家族がいたとみられている。家族Aと女の関係は不明である。

 目撃者の証言によると、女はパーティー会場で銃で遊んでいたそうだ。女の仮装は不明だが、銃に関連する仮装であったという情報はない。女は誤って発砲し、弾が18カ月の赤ちゃんに命中した。赤ちゃんは家族Aの親類だった。なお、テキサス州では銃の所持に州の許可が不要だが、携帯にあたり、長銃は不要なものの拳銃は州の許可が必要である。その場になぜ銃があったのかはまだ分かっていない。

 弾が赤ちゃんに命中した際、赤ちゃんはベビーカーの中にいて、スマートフォンを持って遊んでいた。両親は現場を目撃していないが、銃声のような音を聞き赤ちゃんのもとに駆けつけ、連れて病院に直行。両親は赤ちゃんがスマホを持って遊んでいたため、病院で医師に「スマホが爆発した」と説明したそうだ。両親は銃で撃たれたとは思っていなかった。病院に運ばれた際、赤ちゃんは意識がない状態だった。現段階で容体は不明である。

 一方で病院側はスマホが原因のけがではないとし、警察に通報。のちに赤ちゃんが手に持っていたスマホを弾丸が通過し、赤ちゃんに命中したことが分かっている。病院側の通報を受け、警察はすぐにパーティー会場に駆けつけた。そこで警察は女が銃を持って遊んでいたという目撃証言や、少なくとも1人の目撃者が写真から女の顔を特定したため女が犯人だと断定。女は発砲後、現場から逃走していたが、事件翌日の10月31日に逮捕された。

 なお逮捕後、女は刑務所に留置されたがその日のうちに保釈金7万5000ドル(約1100万円)を支払い保釈されている。現在までに女の証言は明らかになっていないが、女が意図的に発砲したという情報はなく事故とみられている。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「赤ちゃんのいる場所で銃を触ろうとした女の神経が理解できない」「大勢の人がいる場所で銃で遊ぶのはあり得ない。危険と気づくべき」「事故では片付けられない事件」「銃で遊んでいる人が子どものそばにいたのだから周りの人も注意すべきだった」「ハロウィンパーティーで仮装もしていただろうしにぎやかな空間だったはず。だから女に注意することに気がいかず、事件後すぐに女を取り押さえる人もいなかったのだろう」「両親が近くにいればと思ったけど、親族の集まりだったら安心して赤ちゃんから離れてしまう気持ちも分かる」といった声が上がっていた。

 ハロウィンに限らず多くの人が集まる場は事件が起きやすいのかもしれない。加害者にも被害者にもなり得る可能性があることを考え、警戒心を持つべきだ。

記事内の引用について
「Texas Woman Allegedly Played with a Pistol at a Halloween Party and Shot 18-Month-Old Child in the Chest」(Law & Crime)より
https://lawandcrime.com/crime/texas-woman-allegedly-played-with-a-pistol-at-a-halloween-party-and-shot-18-month-old-child-in-the-chest/
「Woman playing with gun at Halloween party shoots, wounds 18-month-old baby, police say」(KSAT)より
https://www.ksat.com/news/local/2022/11/01/woman-playing-with-gun-at-halloween-party-shoots-wounds-18-month-old-baby-police-say/