希少な「短尺3扉車」西武バスへ帰還 12月の「90周年大感謝祭」でお披露目
吉祥寺民には懐かしの存在?
1997年式の3扉車が帰ってきた
西武バスが2022年12月11日(日)、創立90周年を記念したイベント「西武バス90周年 大感謝祭」を開催。そこで「帰ってきた3扉車」をお披露目します。
所沢街道を回送中の3扉車A7-403。近江鉄道カラーから、右奥の西武バスと同じ笹カラーに復元される(画像:西武バス)。
3扉車は、側面の前扉と中扉に加え後扉がついた路線バス車両で、特に都市部の混雑路線で見られました。西武バスもかつて導入し、それらのいくつかは地方のバス事業者へと移籍していますが、その1台が西武バスへ里帰り。同社の「笹カラー」に復元後、初展示となります。
帰ってきたのは、近江鉄道に移籍していた1997年式A7-403号車です。もともと保谷駅発着系統の狭隘箇所と混雑に対応するため、西武バス初の短尺3扉車として上石神井営業所に導入。西武バスによると、前扉から乗車し、終点(吉祥寺駅など)で中扉と後扉の両方を開けて降車をスムーズにしていたといいます。
近江鉄道からは2022年7月に引退し、西武バスへ回送、飯能の整備工場で点検整備をしつつ、車体修繕のため九州の西鉄車体技術にも回送されています。飯能営業所の貸切車両としてナンバー登録も済んでおり、今後はイベントなどで走行する機会も考えられるといいます。
この車体のお披露目の場となる「大感謝祭」は、西武園ゆうえんち駐車場にて開催(入場無料)。西武観光バス、西武総合企画、西武ハイヤーも含めて過去最大級の台数の車両展示を行うほか、グッズやバス部品の販売、90周年パネル展なども行われます。