太田夢莉が語る女優業「仕事が決まるたびに自己肯定感を上げていく」
11月7日(月)よりスタートするドラマ『デブとラブと過ちと!』(TOKYO MX)に、元NMB48の太田夢莉が出演する。人気コミックスの実写化となる本作は、記憶喪失のポジティブガールと“過ち”を抱える若手副社長が繰り広げるラブコメディ。かなで演じる主人公・夢子の同僚でオフィスのアイドル的存在、玉井咲を演じる太田に、ポジティブ思考への変化や仕事への向き合い方など話を聞いた。(前後編の後編)
【前編はこちら】太田夢莉が超ぶりっ子キャラに挑戦「自分とは真逆、ほどよいかわいさ加減に苦戦」
【写真】超ぶりっ子キャラに挑戦する太田夢莉の撮り下ろしカット【8点】
本作で太田が演じる玉井咲は、3時のヒロイン・かなでが演じる主人公、幸田夢子の同期社員。夢子のポジティブさに救われ、仕事や周囲との向き合い方が変わっていくというキャラクターだが、太田自身もネガティブ思考から脱却した経験があるという。
「NMB48時代も病んでいた時期があったし、グループを卒業した1年目はコロナ禍で仕事もないし、何もできない自分にすごく落ち込んでいました。でも『こんなんじゃ役者なんてやっていけない』って、無理やりポジティブに考えるようにしたら徐々に変わっていけたというか。昔は一つ仕事をいただくたびに『決まったけど大丈夫かな』と不安なことばかり思っていたんですけど、今は『私ならできる!よっしゃ、頑張るぞ!』って。自己肯定感を上げていくようにしています(笑)」
忙しい方がポジティブ思考を保てると明かす太田。スケジュールを埋めることが逆に余裕が生むという。
「私は暇な時間があるとネガティブ思考になりがちなので、ささいなことでもスケジュールに入れて、予定を埋めていくようにしています。それが安心につながっていくんですよね。仕事の予定は自信になるし、プライベートの予定はわくわくして頑張ろうと思える。毎日『次はこれが楽しみだな』と思うことを作るようにしています」
一つ仕事が終わるたびに“チートデー”を設定。自分へのご褒美も忘れない。
「舞台だったら千秋楽とか、最終日のあとのチートデーをいつも楽しみにしています。太りやすい体質なので、お仕事が続いているときはあまり食べないようにしているんですけど、終わった瞬間すべてを解放! 今回のドラマもクランクアップした日の夜12時ごろに家でラーメンを作って食べました(笑)。自分を甘やかす日も大切だなと思っています」
今年はすでに5本の舞台に出演。NMB48卒業以降は俳優業にも積極的だ。芝居に向き合う転機となったのは、卒業後初めて有観客の舞台に立ったときだったという。
「コロナ禍だし、配信じゃない舞台は初めてだし。いろいろ重なってつまずいてしまったんですよね。でも、単純にそういうところでダメになる弱い自分がダサいなって思ったんです。中学生男子みたいなんですけど(笑)。周りにダサいって思われたくない。かっこよくて頼りにされる人になりたい。そう決めたら、強くなれたというか……。どんな作品でも、どんな役でも頭から『できるわけない』と否定せず、とりあえずやってみよう!という風に思えるようになりました。つべこべ言わず、挑戦する方がかっこいいですよね」
今冬にも大阪松竹座の舞台『大阪環状線 天満駅編 うちの家族は日本一やねん!』に出演が決まっている。今は、自分の芝居が次につながっていく感覚が楽しいと笑顔を見せる。
「舞台を観てくださったお客さまが私のお芝居から何か感じたり、受け取ってくれたりすることはもちろんなんですけど、『この太田夢莉いいね』ってオファーをいただくことが増えたので、それも自信につながっているように思います。作品ごと、演出家さんごとにいろいろな学びを得て、少しずつですけど知識や技術も増えてきたのかなと。自分がレベルアップできているなと感じることもあり、それがすごく楽しいです」
舞台が続くなかでの出演となった今回のドラマでは、自分のなかでの課題も見つかった。
「舞台ではハツラツとした役が多かったので、大きく演じすぎないことを意識していたんですけど、自分でもやりすぎたなと思ったり、監督から控えめに、と言われたりしたので、反省点もたくさんありました。自分の思った通りに演じられているのか、オンエアで改めて確認したいと思っています。変にオーバーなお芝居をしていたら自分を怒りたいですね(笑)。舞台、ドラマ、映画とそれぞれに合わせたお芝居をしっかりとできるようになること。それが今後の課題です」
▽『デブとラブと過ちと!』
毎週月曜22:00〜22:30 (TOKYO MX1) ※11月7日スタート
毎週土曜24:30〜25:00(BSフジ)※11月12日スタート
【出演】かなで(3時のヒロイン)、草川拓弥(超特急)、太田夢莉、中西悠綺、西村ヒロチョ、志保、高橋健介、崎山つばさ ほか
▽衣裳
神波憲人
衣裳アシスタント
岩切よしの
ヘアメイク
オオクボエミコ
森美登里
(取材・文/吉田光枝)
【写真】超ぶりっ子キャラに挑戦する太田夢莉の撮り下ろしカット【8点】
本作で太田が演じる玉井咲は、3時のヒロイン・かなでが演じる主人公、幸田夢子の同期社員。夢子のポジティブさに救われ、仕事や周囲との向き合い方が変わっていくというキャラクターだが、太田自身もネガティブ思考から脱却した経験があるという。
「NMB48時代も病んでいた時期があったし、グループを卒業した1年目はコロナ禍で仕事もないし、何もできない自分にすごく落ち込んでいました。でも『こんなんじゃ役者なんてやっていけない』って、無理やりポジティブに考えるようにしたら徐々に変わっていけたというか。昔は一つ仕事をいただくたびに『決まったけど大丈夫かな』と不安なことばかり思っていたんですけど、今は『私ならできる!よっしゃ、頑張るぞ!』って。自己肯定感を上げていくようにしています(笑)」
忙しい方がポジティブ思考を保てると明かす太田。スケジュールを埋めることが逆に余裕が生むという。
「私は暇な時間があるとネガティブ思考になりがちなので、ささいなことでもスケジュールに入れて、予定を埋めていくようにしています。それが安心につながっていくんですよね。仕事の予定は自信になるし、プライベートの予定はわくわくして頑張ろうと思える。毎日『次はこれが楽しみだな』と思うことを作るようにしています」
一つ仕事が終わるたびに“チートデー”を設定。自分へのご褒美も忘れない。
「舞台だったら千秋楽とか、最終日のあとのチートデーをいつも楽しみにしています。太りやすい体質なので、お仕事が続いているときはあまり食べないようにしているんですけど、終わった瞬間すべてを解放! 今回のドラマもクランクアップした日の夜12時ごろに家でラーメンを作って食べました(笑)。自分を甘やかす日も大切だなと思っています」
今年はすでに5本の舞台に出演。NMB48卒業以降は俳優業にも積極的だ。芝居に向き合う転機となったのは、卒業後初めて有観客の舞台に立ったときだったという。
「コロナ禍だし、配信じゃない舞台は初めてだし。いろいろ重なってつまずいてしまったんですよね。でも、単純にそういうところでダメになる弱い自分がダサいなって思ったんです。中学生男子みたいなんですけど(笑)。周りにダサいって思われたくない。かっこよくて頼りにされる人になりたい。そう決めたら、強くなれたというか……。どんな作品でも、どんな役でも頭から『できるわけない』と否定せず、とりあえずやってみよう!という風に思えるようになりました。つべこべ言わず、挑戦する方がかっこいいですよね」
今冬にも大阪松竹座の舞台『大阪環状線 天満駅編 うちの家族は日本一やねん!』に出演が決まっている。今は、自分の芝居が次につながっていく感覚が楽しいと笑顔を見せる。
「舞台を観てくださったお客さまが私のお芝居から何か感じたり、受け取ってくれたりすることはもちろんなんですけど、『この太田夢莉いいね』ってオファーをいただくことが増えたので、それも自信につながっているように思います。作品ごと、演出家さんごとにいろいろな学びを得て、少しずつですけど知識や技術も増えてきたのかなと。自分がレベルアップできているなと感じることもあり、それがすごく楽しいです」
舞台が続くなかでの出演となった今回のドラマでは、自分のなかでの課題も見つかった。
「舞台ではハツラツとした役が多かったので、大きく演じすぎないことを意識していたんですけど、自分でもやりすぎたなと思ったり、監督から控えめに、と言われたりしたので、反省点もたくさんありました。自分の思った通りに演じられているのか、オンエアで改めて確認したいと思っています。変にオーバーなお芝居をしていたら自分を怒りたいですね(笑)。舞台、ドラマ、映画とそれぞれに合わせたお芝居をしっかりとできるようになること。それが今後の課題です」
▽『デブとラブと過ちと!』
毎週月曜22:00〜22:30 (TOKYO MX1) ※11月7日スタート
毎週土曜24:30〜25:00(BSフジ)※11月12日スタート
【出演】かなで(3時のヒロイン)、草川拓弥(超特急)、太田夢莉、中西悠綺、西村ヒロチョ、志保、高橋健介、崎山つばさ ほか
▽衣裳
神波憲人
衣裳アシスタント
岩切よしの
ヘアメイク
オオクボエミコ
森美登里
(取材・文/吉田光枝)