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 土曜日の夜に行われたバイエルン・ミュンヘンの年次総会にて、オリヴァー・カーン代表は30分に渡るスピーチを行なっており、それはこの日に再選を果たした、ヘルベルト・ハイナー会長のスピーチを2分上回るものであった。

 その中でカーン代表は昨季について、確かにシーズン後半戦では低迷したものの、それでもなおブンデスリーガ10連覇を成し遂げたことを強調しており、選手たちへの感謝の気持ちとともに、このビジネスイヤーにおける成功へ賛辞をおくった。「なんとか引き続き、黒字を維持することができたね」そう語るとこの日にスピーチを行なった前述のハイナー会長、そしてドレーセン財務担当らと同様に、収益性の高くない競合クラブを引き合いに出し、ただボルシア・ドルトムントを挙げたハイナー会長とは異なって、カーン代表は海外に限定。「欧州のクラブの現状を見る限り、トップクラブは”巨額の”損失を計上している」と強調している。

 例えばそれはユベントスやマンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマンなど、1億〜2億5000万ユーロの損失が出たと言われるクラブたちであり、「ファイナンシャル・フェアプレー(以後FFP)は、なまくらだ。」とコメント。その意図するところは明確であり、海外のライバルたちがFFPに抵触している疑いの中で結果を出していくことに、断固たる措置を講じることにあり「非常に鋭利な刃が必要なのだ。一貫した制裁が行えるように。だからこそFFPの後継として、現在段階的に導入されている新しい規則が、磨きのかかった刃じゃなくてはいけない。そのため欧州クラブ協会の副会長として取り組んでいく所存だ」と誓った。