©️picture alliance/dpa/Revierfoto

 週末に行われたボルシア・ドルトムントとの2−2の痛み分けの後、バイエルン・ミュンヘンのレオン・ゴレツカは試合後に、相手を称えるメッセージを送っていたが、その行動は一部のファンたちにとっては余り理解のできることではなかったようだ。

 サッカーで熱戦を演じた後、正々堂々と相手のことを祝福する?このような行為はどうやら全てのサッカーファンに対して受けいられるものではない、例えインスタグラムでは「今日は勝利をおさめなくてはいけなかった」や、ドルトムントまで足を運んでくれたファンに感謝の気持ちを伝えてながら、2点差を追いついた「ドルトムントへ、カムバックを果たしたことを祝福する」と綴っていたとしても・・・、それをゴレツカは改めて、今回思い知ることになった。

 そしてその一部のファンたちによる批判的な反応は、さらにはゴレツカのメンタル面の欠如に関する非難にまで発展をみせており、そのためチャンピオンズリーグGL第4戦ヴィクトリア・プルゼニ戦では、会見に臨んだゴレツカにこの話題が改めて振られることになるのである。

 「それぞれ1つ1つのコメントを見ているわけではないけどね」と前置きした同選手は、「ただ言えることは一つだよ。僕がピッチに立っていた、あの90分間について。勝利のために全力を尽くし、ライバルとの戦いにおいて健全なモラルをもって戦っていたということ。それは誰からも非難されるものではないということだ。そもそもドルトムントとは過去の経緯から、非常に特別な関係にあるため、その点で特にモチベーションが高まるところはあるし」とコメント。

 実際にこの試合でゴレツカは先制点をマークするなどkicker採点2をマーク、マン・オブ・ザ・マッチにも選出されるほどの活躍をみせているのだ。そして改めてこの会見にて、ドイツ代表MFはフェアプレー精神を促している。「笛が鳴った以上は、どんな感情もスポーツマン精神で受け止めなくてはならないと思う。正直いって、追いついた相手を祝福してはいけないという理由がわからないよ」