2年連続でZOZOに出場する久常涼(撮影:岩本芳弘)

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<ZOZOチャンピオンシップ 事前情報◇12日◇アコーディア・ゴルフ 習志野CC(日本・千葉県)◇7041ヤード・パー70>
松山英樹が連覇に挑む国内開催のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(※)。松山以外でも米国を主戦場とする小平智や日本ツアーの枠、主催者推薦など合わせて16名の日本勢が出場する。「僕が回ったことのないような若い選手も出ているのでそういう選手に期待したいし、僕も負けないようにがんばりたい」と松山は若い選手にエールを送る。
日本勢の顔ぶれを見ると、賞金ランキング1位・比嘉一貴をはじめ今季のツアーで活躍した選手ばかり。なかでも平均飛距離330ヤード超えの河本力や桂川有人、大西魁斗の初優勝組や2年連続アマチュア世界一に輝き9月にプロ転向したばかりの中島啓太らフレッシュな面々が多い。最年少は今年9月に20歳になったばかりの久常涼だ。
アグレッシブな攻撃スタイルが持ち味の久常は昨年、下部に当たるABEMAツアーで年間3勝を挙げて史上初の獲得賞金1000万円超えを達成。レギュラーツアーでは終盤の7試合で賞金シードを獲得した。19歳だった昨年は主催者推薦で今大会に出場した(結果は52位タイ)。
初めてのPGAツアーの舞台は久常にキャリアに大きなプラスとなった。「海外の選手はショートゲームとかゴルフ力が高いなと思いました。ティショットの粗さは向こうの選手の方があるだろうし、ティショットに関しては負けていないと感じました」。世界のトップ選手のプレーを肌で感じ刺激を受けて「(昨季の)後半戦につながっていい形で終われたと思います」と話した。
オフの間は海外の選手との差を感じたショートゲームを磨き、「今年は海外のQTにいけるような形を作りたいと思っていたのでステップを踏めていると思います」と話す。今年は11月に行われる欧州ツアー出場権をかけたQTの最終から出場することも決まった。
「1年間自分が成長し、変わったところを試せる場所だと思うので、あの舞台に戻りたい」と賞金ランキング上位8人に与えられるZOZO出場権を狙っていたが、15位でわずかに届かなかった。出場を諦めていたところ先週、主催者推薦で2年連続出場が決まった。「ありがたいチャンスをいただいたので、がんばります。自信がついているところもあるので、そういうのを試せる機会。ZOZOで結果がよければその先のPGAツアーにもつながっていくので、いいプレーをしたい」。世界を見据える久常にとって、再び大きな財産を得られるチャンスだ。
※今大会の出場選手78名。60名はPGAツアーフェデックスカップランキング上位者。今季のJGTO賞金ランキング上位8名、「BMW日本ゴルフツアー選手権」優勝者、スポンサー推薦枠がある。
【日本人出場選手】
松山英樹、小平智、比嘉一貴、桂川有人、大槻智春、大西魁斗、河本力、岩田寛、今平周吾、岩崎亜久竜、星野陸也、堀川未来夢、片岡尚之、久常涼、金谷拓実、中島啓太
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