千葉本人に性格を分析してもらったところ、「思ったことをズバズバ言ってしまいます。メンバーからはサバサバしてるねって言われます」という。

2018年、AKB48グループは韓国のオーディション番組「PRODUCE48(プデュ)」に参加した。希望者が韓国での合宿に参加し、幾多の難関をクリアして、新グループのメンバーとしてデビューできるという企画だった。これがのちのIZ*ONEである。このオーディションに千葉も参加した。

「あのときはまだ中学生でした。どんな企画なのか、具体的なことはわからずにルンルン気分で韓国に行ったら、ケータイを没収されて。『どういうこと?』と思っているうちにサバイバル生活が始まりました。睡眠時間を割いて、練習する毎日でした。韓国ではそれが当たり前なんです。中学生なのに、よく耐えたと思います。」

思ったことを口に出してしまう性格ゆえに、番組中に「(ダンスが難しくて)無理です」と発言してしまい、視聴者は「だったらなぜ参加したのか?」と色めき立った。

だが、この発言で注目を浴びることになり、結果的にファンを増やすことになった。

「(私には)女の子のファンが多いです。今でも『プデュを見て好きになりました』という方がいらっしゃいます。私自身、プデュを受けてよかったと思っています。ダンスが上手になったと褒められるようになりましたし、アイドルの映像を見て研究するようになったきっかけを作ってくれました」

そう話す口調もサバサバしていた。聞けば、重度のせっかちだという。

「私、人が説明してくれているのに、その途中で『はーい、分かりました』って遮っちゃうんです(笑)。自分がマイペースなので、そのペースを乱されるのが嫌なんだと思います」

それなのに嫌いにはなれない。人を惹きつける力がある。だから、センターに立つ運を引き寄せた。

「将来は(元NMB48の)吉田朱里さんみたいになりたいです。アイドルもできるし、美容系のYouTubeで人気になられたじゃないですか。男性のファンの方も大事ですけど、女の子のファンの方をAKB48に取り込んでいける存在になれたらいいですね」

そのためインスタの写真には徹底的にこだわる。

「写真は何枚も撮ります。インスタ用の高いカメラも買いました。TikTokでも、あることを計画しています。今のフォロワー数は10万人ちょっとですけど、50万人にまで伸ばしたいです」

気がつけば好きになっている。それが千葉恵里だ。この原稿を読んでいるあなたももう沼の入口に立っているのかもしれない。

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