世界卓球デビュー戦でプレーする長崎美柚【写真:Getty Images】

写真拡大

世界卓球団体戦

 世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が9月30日、中国・成都で開幕し、世界ランク2位の日本は女子グループリーグ初戦で同30位スロバキアに3-0で勝利した。第3試合では世界ランク43位の20歳・長崎美柚が登場し、3-0で世界卓球デビュー戦白星。中国メディアも注目する中、女子の渡辺武弘監督も「強かったですね」と一夜明けた10月1日に語った。

 待ちに待った舞台で存在感を発揮した。木原美悠、伊藤美誠の2勝で白星発進に王手をかけて迎えた第3試合。長崎は試合前から笑っていた。早田ひな、佐藤瞳の先輩たちに声を掛けられながらコートへ。同101位のククルコバーに対し、サウスポーから繰り出される強打を武器に攻め立てた。危なげなく3-0で圧倒した。

 前回2018年の団体戦は、代表入りしながら出番なし。18歳の木原とともに個人戦を含めても初の世界卓球だったが、臆せずプレーした。早田を控えに置き、若い2人を起用した渡辺監督は「選手層が厚い。みんなができるだけ同時に調子を上げていってもらいたいので、いろんな選手に出てもらう。世界選手権ということで早めに(大会の雰囲気を)感じてもらいたかった」と説明した。

 長崎のプレーには「強かったですね」と笑顔。練習から動きにキレがあり、「ボールの飛び方が凄く良かった。あの弾道をスイングで合わせて、ボールがきっちりいっていた。練習でこんなによくても、試合になったらわからないものですけど、その通りに試合で出ていますね。本人も相当気持ちいいんだと思います」と賛辞を送った。

 3試合を振り返り、「全員が満足した試合をできなかったと思いますが、世界選手権は相手も非常に向かってきますので、こういう試合になるだろうと。簡単には勝たせてくれない。そういう意味では(苦戦を経験できて)凄くよかった」と吐露。2日の同19位ポーランド戦へ、「(日本代表は)本当に頼もしいですよね。こちらも一生懸命いい雰囲気をつくれればと思います。(次戦も)みんなが出る気持ちでやってくれれば」と期待を寄せた。

(THE ANSWER編集部)