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 金曜夜に行われるハンガリー代表戦において、コロナ感染のため離脱したマヌエル・ノイアーの代わりに、ドイツ代表ゴールを守る選手としてハンジ・フリック監督の中では、マーク=アンドレ・テル=シュテーゲン起用以外に疑問は皆無であった。ただその背後のGK陣におけるヒエラルキーはどうなっているのか?「ケヴィンは素晴らしいシーズンを過ごしているし、また不在だった10月以降においても成長を続けていた。それはオリヴァーも同様だよ」とフリック監督はコメント。

 昨秋時点では当時アーセナルに所属していたベルント・レノが、テル=シュテーゲンに次ぐ存在となっていたものの、そのアーセナルでレギュラーの座を失い、そしてパリ・サンジェルマンからアイントラハト・フランクフルトへと復帰して守護神として活躍をみせていたケヴィン・トラップが、今夏にはヨーロッパリーグ優勝へと導く大活躍を披露。また先日にブンデス通算400試合に出場するなど、ホッフェンハイムの守護神として国内外でプレーし続けてきたオリヴァー・バウマンに対しても、その後塵を拝する格好となったのである。

 「素晴らしい活躍をみせているね。チームにポジティブな刺激を与える、その姿は本当に素晴らしいと思うよ。そして自分がプレーするわけではないと、わかっていてもそれでも見せている彼らの取り組む姿勢は、まさにプロフェッショナルそのものだ。代表監督として私は、ぜひこのことを強調したいと思う」とフリック監督。なお今夏にフラムに戦いの舞台を求めたレノについても「今もテーマの1人」と認め、「彼との話をしている。今回フラムへと移籍し、そこでまずはリズムを掴むことが大切だよ」とコメント。それでもバウマン同様、カタール行きという点で言えば、現時点ではまだアウトサイダーのままだ。