中国、試験衛星と地球観測衛星を相次いで打ち上げ
【▲長征2D(左)と快舟1A(右)ロケット(Credit: CASC, 酒泉衛星発射センター)】
中国は日本時間2022年9月6日に、中国国営企業が開発した「快舟1A」ロケットと「長征2D」ロケットの打ち上げを実施しました。2つのロケットに搭載されていた人工衛星は無事に軌道へ投入されたことが、複数の中国メディアにて報じられています。
打ち上げに関する情報は以下の通りです。
■快舟1A(KZ1A Y16)
打ち上げ日時:日本時間2022年9月6日11時24分【成功】
発射場:酒泉衛星発射センター(中国)
ペイロード:CentiSpace-1 S3 & S4(Xiangrikui 3 & 4)
CentiSpace-1は、中国北京の企業Future Navigationの商用小型衛星で、別名「Xiangrikui(向日葵)」と呼ばれています。CentiSpace-1 S3とS4は、GNSS増強技術を検証するための試験衛星であると中国メディアは報じています。なお、2020年に打ち上げられたCentiSpace-1 S2は軌道投入に失敗しています。
■長征2D(CZ2D Y67)
打ち上げ日時:日本時間2022年9月6日13時19分【成功】
発射場:西昌衛星発射センター(中国)
ペイロード:遥感35号05組(Yaogan 35 Group 05)
遥感35号05組は、中国の地球観測衛星「遥感」シリーズの35号グループです。中国航天科技集団(CASC)によると、遥感衛星は「科学試験や国土資源調査、農作物の収穫予測、災害対策などの分野で用いられる」としており、1度の打ち上げで3組の衛星(A,B,C)を軌道へ投入しているようです。
なお、長征ロケットシリーズは今回で436回目の打ち上げとなりました。
Source
Image Credit: CASC, ExPace, 酒泉衛星発射センター人民網 - 快舟一号甲火箭成功发射微厘空间试验卫星人民網 - 我国成功发射遥感三十五号05组卫星
文/sorae編集部 速報班