体力も気力も落ちてきているけれど、まだまだやりたいこともたくさんある50代。ゆとりを持って過ごすためにも、家事の時間はできるだけ短くしたいですよね。そこで今回は、現在50代、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんに、普段の暮らしの中で実践している掃除の工夫を教えてもらいました。

50代、「ゆとり時間」を生み出す掃除の仕方

50代になり人生の折り返し時期を超え、自分が本当にやりたいことをして、より自分らしく生きたいと考えるようになりました。昔やり残したことはないか? 新しく挑戦することに時間を使いたい! など、いろいろと出てきます。

愛用中のダイソーの網戸ワイパー<写真>

ですが、これまで継続的にやってきた仕事や、日々の家事もあるので、おのずと「やりたいこと」と「やらなければならないこと」の板挟みになります。体力も気力も落ちている今、そのバランスを取ることがとても重要だと感じています。

今回は、家事時間をコンパクトにする掃除の工夫をご紹介します。

 

●1.掃除機の使い分け

コードレス掃除機、ロボット掃除機など、進化を続け便利になっている掃除機ですが、それぞれにメリット、デメリットもあると感じています。

なので、どんなに便利になっても従来の掃除機を手放さず、使い分けをしています。

忙しくて掃除時間が取れないとき…ロボット掃除機

一部分をサッと掃除、短時間で掃除をしたいとき…コードレス掃除機

時間も体力もあり、しっかり隅々まで掃除したいとき…従来の掃除機

吸引力があり、隅々までいちばんきれいになると感じるのが、やはり従来の掃除機。半面、掃除しなきゃと気負ってしまったり、体力も時間も取られがち。なので、これをカバーするために便利家電を備えています。

 

●2.100均の網戸ワイパー

網戸掃除には、ダイソーの網戸ワイパーを使用しています。伸縮できるタイプなのでコンパクト収納も可能。別売りの専用シートには洗剤が含まれているので、きれいに汚れを落とすことができます。たくさん使ったあとはそのままシートを破棄できるのも便利。

軽量で疲れず気楽に使える点や、収納場所も取らず使いたいときにサッと使える点もとても気に入っています。

 

●3.排水口は業務用洗剤で即きれいに

キッチン、洗面台、お風呂など水回りの排水口は、目には見えないけれどドロドロとした汚れが溜まりがち。イヤなニオイの原因にもなるので、こまめに対処をしています。

以前は、流したあとに時間をおく必要がある粉末洗剤を使用していましたが、もっと簡単にしたくて取り入れたのが、業務用の液体洗剤。流すだけで汚れを分解してくれるので、放置時間もいらず便利になりました。

●4.ダスターをやめてハンディ掃除機に

暮らしているなかで、どんなに気をつけていても悩まされるのが「ホコリ問題」。家具の上、収納ケースの中、引き出しの中、はばきなど、掃除をしたそばから降り積もるホコリにため息をつくことも多いです。

これまではダスターを使っていたのですが、結局払ったホコリはまた舞い落ちるので、ハンディ掃除機を使うことにしました。

とても便利に感じるのが、収納ケース、引き出しの中、家電の背面などを掃除するとき。しっかり吸い込むことができるので、表面をきれいにするだけではなく奥のホコリも取りきれるのが気に入っています。

ただ、やりすぎないのがポイント。気がついたときに、その場所だけ、無理しないことを意識しています。

 

●5.歩きながらできるコロコロクリーナー

ラグやソファの掃除もとても気になります。抜けた髪、小さなゴミなどが目につくたびに気分も落ちがちに。なので、近くに立てて置ける粘着クリーナーを使い始めました。

歩きながら使える柄の長いタイプで、立ったまま取り出して使えるのが気に入っています。

こちらも気になったときに、気になった部分だけを隙間時間で掃除。汚れを溜めないので、結果的にまとまった掃除時間が不要になります。

 

この夏、仕事で家を不在にすることがとても多くなっています。残りの人生でやりたいことをがんばる時間を生み出すためにも、家事にかかる体力、気力を節約しながらバランスよく過ごしていけたらと思っています。