玄関に家族それぞれの収納がある間取り。外出がラク、リビングへの持ち込みなし
玄関回りに「個人収納庫」があると、外出や帰宅にとても便利。アウターやバッグをリビングに持ち込むことが減り、すっきりします。夫婦と3歳の娘で暮らす日刊住まいライターは、1年前にハウスメーカーで注文住宅を建てました。玄関収納スペースに、学校の教室にあるようなキャビネットを導入。家族が各々使える棚を用意したおかげで、生活がとてもスムーズになりました。
個人収納庫で、1人分のスペースを決めてすっきりと
筆者の家の玄関は、家族用と来客用に分かれています。今回紹介する「個人収納庫」があるのは、家族用玄関の上がり框(かまち)の先の玄関ホール。
サイズは、幅132✕奥行46✕高さ180cmであり、幅約30cmのスペースが1人分として割り当ててあります。この大きさは、シーズン中に着るコートやジャンパー、カーディガンなどを3着程度、余裕を持ってかけられるスペース。
ちなみに、季節外のアウターは室内のクローゼットにしまっているので、個人収納庫に必要以上の服がかかることはなし。スペースが区切られて、家族それぞれの場所が決まっているので、自分のコートを迷うことなくサッと取り出せます。
個人収納庫の上には帽子を置いています。季節によって入れ替えており、自分のスペースに1つの帽子を置くようにしています。
バッグも個人収納庫に。リビングが散らからない
バッグも、個人収納庫の各自のスペースに置いています。筆者が以前住んでいた賃貸マンションでは、玄関周りにバッグを置くスペースがありませんでした。そのため、いつもリビングに床置きするはめに。なんだか、すっきりしていませんでした。
新居では1人ずつのスペースに区切ったおかげで、バッグが横に倒れることもなく収納できています。家の奥へと、バッグを持ち込む機会も減りました。
家族みんな、出かける準備がスムーズに
帰宅時だけでなく、外出時もスムーズになりました。貴重品だけ持って玄関に行けば、アウターを着て、バッグを持って、すぐに出発できます。
個人収納庫に2、3着かけているため、外に出てから気温によってアウターを変えようと思っても、すぐに着替えられるメリットも。
3歳の娘のスペースには、突っ張り棒を取りつけて、手が届く位置にアウターをかけ、帽子はボックスの中に入れて床に置くことに。娘の手が届くように収納したことで、自分で出かける準備ができるようになりました。
あえて、あきスペースもつくって来客用に
わが家は現在3人家族ですが、あえて個人収納庫を4つに分けています。余分のあきスペースは、来客用のスペースとして使うことに。
家に上がってもらって、すぐに上着をかけられる場所があるのはとても便利。家族のスペースと別に独立しているので、気兼ねなく使ってもらえています。大人数の来客はまれなこともあり、このスペースで十分たりています。
個人収納庫の中身は、玄関ドアから直接見せない工夫も
わが家の玄関収納は、扉はつけていません。代りにロールスクリーンをつけました。宅配や来客があったとき、プライベートな収納が見られるのがいやなときは、さっと隠せる工夫をしています。
扉よりもコストはかけず、なおかつ必要なときだけ隠すことができ、結果的には大満足です。
収納容積が少し減っても、個人収納庫の間仕切りは大切
仕切りの壁の分、全体として収納できるスペースは減りました。区切らずに、ざっくりと収納するスペースにしていたら、収納容積は増えたかもしれません。
ですが、玄関はできるだけすっきりしたかったことや、娘が自分で準備できることを優先したかったわが家。役割や家族への割当をきっちりと決めた個人収納庫なら、ものをためこんだり、迷子にしたりすることもなし。機能的に使えています。
家族みんながラクに出かける準備ができるようになり、玄関もリビングもすっきり。とても満足しています。