ニューカッスルでプレイするジョエリントン photo/Getty Images

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2019年に4000万ポンドでニューカッスルへやってきたとき、彼は大型ストライカーとして得点量産が期待されていた。

あれから3年、まさかセントラルMFとして高い評価を得ることになるとは予想していなかっただろう。驚きの変化を遂げたのは、ニューカッスルに所属するブラジル人MFジョエリントン(25)だ。

FWとして加入しながら、プレミアリーグでは通算104試合で10ゴール。決して良い数字とは言えないが、今は誰もジョエリントンの貢献度を得点数で測ったりはしない。昨季セントラルMFの位置で見事な働きを見せたジョエリントンには、中盤のデュエルでボールを奪い取るハードなプレイが求められているのだ。

186cmと恵まれた体格の持ち主であることから、英『The Sun』はアーセナルで活躍したレジェンドMFパトリック・ヴィエラとまで比較している。まだヴィエラの領域には遠いかもしれないが、サイズ的に素質はある。今季の活躍次第ではワールドクラスのセントラルMFとなるかもしれない。

本人も中盤起用は想定外だったようだが、今季はさらに精度を上げていきたいと語る。

「上手くいっていなかった時、考えたよ。自分の判断は正しかったのか、ドイツに残っていた方が良かったのではないかと。難しい時は色んなことが頭をよぎるものだ。でも、諦めはしなかった」

「昨年の今頃に聞かれていたら、中盤でプレイすることになるとは考えもしなかっただろう。でも僕はハッピーだ。おそらくこれは運命だったんだよ。上手くやれているし、成長を続けないとね。ヴィエラ? いつの日か彼のようにプレイできることを願っているよ。僕はすべてのデュエルに勝利しないといけない。体は大きいから、タックルは苦ではない。ただ、ヘディングは改善しないといけない。背は高い方だけど、あまり得意ではない。なぜもっとヘディングでゴールを決めないのかとみんなに聞かれるんだ。よりボックスへ侵入し、もっとゴールとアシストを決めないとね。今季は最低でも10ゴールは決めたい」

中盤でデュエルを制し、前線へ顔を出してシーズン10ゴールも決められるセントラルMFになれば言うことなしだ。ブラジル代表入りの夢もあるようで、その可能性もゼロではないだろう。

FWとしては失敗だったかもしれないが、ヴィエラ級のセントラルMFになってくれるのであれば4000万ポンドも高額には感じないだろう。