梅雨どきの排水口のカビ掃除。清潔を保つコツは“放置”にあり
湿度が高くなる梅雨頃。食中毒も増え始める時季だからこそ、キッチンの掃除には気をつけたいですよね。そこで今回はYouTuberのきよきよさんに梅雨どきもキッチンをキレイに保つ掃除方法を教えてもらいました。
湿気に負けず清潔を保つには?<キッチン掃除編>
家族を食中毒から守るためにも、菌が繁殖しにくいキッチンづくりが大切。“菌レス”になるほど、家事モチベーションも上がります。
キッチンの掃除方法を場所ごとにご紹介します。
●シンクの水アカ
<使うもの>
・クエン酸
・中性洗剤
・多目的クレンザー
・スポンジ
【中性洗剤でザッと洗い、クエン酸とクレンザーでWみがき!】
まず、表面の油汚れを中性洗剤で取り除きます。
次に、クエン酸をスポンジで塗りつけて水アカを分解。
「最後に研磨力の高いクレンザーで軽くこすってみがき洗いすればピカピカに!」。多目的クレンザーは100円ショップで購入可能。
<きよきよポイント>
【三角コーナーやプラスチックの受け皿は要注意】
ヌメリやカビの発生源になりやすい三角コーナーは、使うたびにゴミを取り除いて。排水口の受け皿は抗菌効果の高いステンレス製がおすすめ。
<きれいをキープ! 予防法>
【水気はしっかりふき取る】
水分が残ると白くもやもやした「水ジミ」になりやすく、落とすのもひと苦労。1日の使い終わりはからぶきして水気ゼロの状態に!
同じキッチンでも場所によってカビの落とし方を変える
カビがたまりやすい排水口・冷蔵庫のパッキン、ガスレンジは、それぞれに合ったカビ掃除の仕方があります。また、ゴミ箱はこまめなお掃除でにおいを除去しましょう。
●【排水口のカビ】塩素系漂白剤を回しかけて放置!
<使うもの>
・トロトロタイプ塩素系漂白剤
カビの繁殖条件である栄養(ゴミ)、水分、温度がそろったスポット。「髪の毛を溶かす必要はないので、パイプクリーナーではなくてもOK。回しかけてから15分以上おいて流します」
●冷蔵庫のパッキンのカビ
<使うもの>
・アルコールスプレー
・ブラシ
【ブラシでカビをこすり落とす! アルコールスプレーで予防効果も】
ゴムパッキンの隙間は、カビや細菌の増殖スポット。「食材が集まる冷蔵庫は洗剤を避け、消毒用のアルコールスプレーをかけて、毛がかたいブラシで汚れをかきとります」
<きれいをキープ! 予防法>
【水気やこぼした調味料はこまめにふき取る】
飛び散った水分を放置すると、こびりついてカビや悪臭の原因に。こぼしたら、その場でふき取ることを習慣づけて。
●ガスレンジのカビ
【据え置きタイプは定期的に食べカスの掃除を】
調理中に飛び散った食材の破片や、吹きこぼれた水分が残ったままだとカビの原因に。「定期的に持ち上げて、隙間のゴミは掃除機や布でこまめに取り除きましょう」
●ゴミ箱のにおい
<使うもの>
・アルコールスプレー
・ペーパータオル
【アルコールスプレーでいやなにおいがすっきり】
ゴミを捨てたあとも残る汚れや水分がにおいの原因。「中性洗剤で洗って乾かすか、もしくはこまめに消毒用のアルコールスプレーをかけ、ウエスなどでふき取りを」
野菜くずなど、ゴミ出しまで日がある場合は、しっかり水をきってから凍らせるのも手。コンパクトになり、腐敗臭や虫対策にも効果的。
こんなところも要注意!夏の細菌繁殖スポット
夏に気をつけるべきキッチン3大スポットを、花王「くらしの研究」編集長の福地さんに聞きました。
●【野菜室】低湿で繁殖する菌も!こまめな除菌が必要に
野菜の葉や土から菌が持ちこまれ、野菜くずが温床になることも。「定期的に野菜を取り出しゴミを除いたあと、食品用の除菌スプレーで汚れをふき取り。取っ手やパネル部分も忘れずに」
●【ふきん・タオル】濡れたまま放置はNG。定期的に除菌を!
スポンジ同様、菌が繁殖しやすく、同じ台ふきんで水ぶきを繰り返すと、ふいた箇所にも菌を広げることに…。「台所用漂白剤なら2分のつけおきで除菌が完了! または煮沸消毒を」
●【スポンジ】細菌数No. 1!?食器用洗剤でしっかり除菌
水気を含むスポンジは、菌が増殖しやすい。「使うたびに泡をしっかり洗い流して水気をきり、1日の終わりには除菌効果のある食器用洗剤の原液をかけておきましょう」
塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。
またこの特集で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具によっては使用できないものが含まれている場合があります。
建材や設備機器の取り扱い説明書、また洗剤の注意書きを確認してから使用してください。
各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください。