3年ぶり海外遠征は世界へのチャンス 野心燃やすU-19日本代表MF中村仁郎への期待
U-19日本代表が参加し、5月31日に初戦を迎える第48回モーリスレベロトーナメント(旧トゥーロン国際大会)。2019年以来の海外遠征に向け、並々ならぬ野心を前面に押し出すのが、ガンバ大阪で売り出し中のMF中村仁郎だ。
しかしながら、若き新星も2020年以降のコロナ禍で世界の舞台から2年半も遠ざかってしまった。日本サッカー協会の反町康治技術委員長が「U-16代表が今月の欧州遠征でノルウェーやルーマニアといったトップではない国に勝てなかった。それだけ強豪との差が広がっているということだ」と危機感を募らせたが、中村のような海外志向の強い人間にとっては耳の痛い話。欧州を見れば、ジャマル・ムシアラ(バイエルン)、ジュード・ベリンガム(ドルトムント)ら同世代の逸材が異彩を放っていることもあり、焦燥感を募らせているに違いない。
だからこそ、中学時代から過ごしているG大阪で目に見える結果を出そうと躍起になっていた。中村は2020年12月19日の清水エスパルス戦でJ1デビュー。高校2年生のJ1出場は宇佐美貴史、堂安律以来というから、大きなポテンシャルが伺えた。けれども、トップ昇格を果たした今季は開幕からベンチ外が続き、予期せぬ挫折を味わった。
「トップに上がり、カタさん(片野坂知宏監督)の下で試合に出て活躍しようと思っていましたが、なかなかうまくいかなかった。気持ちが折れて、頑張ることをやめそうになった時期もありました」
そこで相談したのが、信頼する両親だった。
「『お前は真面目やから、逆にしんどい思いをしているだろうけど、このままずっと頑張り続けていたら試合に出られるようになるから』と前向きな言葉をかけてもらった。それを信じて続けていたら、4月からベンチに入れるようになり、5月からはスタメンも掴めました。ケガ人やコロナとかチーム事情もありましたけど、自分としては努力を継続できるようになって。そこは成長したと思っています」
