夫婦ふたり、月の食費は1万4000円。平日5日間のコスパ最強献立
相次ぐ食料品の値上げによって、どんどんと膨らむ食費。いつも通りの買い物をしているはずなのに、家計が圧迫されてツラい…なんて家庭も多いのでは? そこで今回は、ふるさと納税やウェル活をフル活用しながら、月平均1.4万円の食費を叶えるインスタグラマーのmiiさんにインタビュー。食費を抑えるコツや実際の5日間の献立を教えてもらいました。
食費1万4000円でもボリューム満点!コスパ献立を叶える3つの秘訣
「節約=我慢」とイメージしがちですが、miiさん夫妻の毎日の食事は彩り豊かでボリューム満点。食費月平均1.4万円とは思えないほど、“ごちそう感”に溢れています。コスパ献立を実現するための秘訣とは?
●ルール(1) 買い出しは週に1回、3つの店を使い分ける
こまごまとした出費を防ぐために、食料品の買い出しは週1回の頻度に。卵や豆腐、納豆が安い「業務用スーパー」、安全でおいしい野菜を安く買える「八百屋」、肉や魚が安い「近所のスーパー」の3店舗を使い分けながら、おトクな特売品を見つけているそう。
「基本的に、野菜は100円以下で購入! 野菜の価格が高騰しているときは、見切り品コーナーをチェックします。それでも高い場合には冷凍野菜で乗りきることも」
●ルール(2) ふるさと納税とウェル活をフル活用
お米や魚、お肉はふるさと納税で、調味料は「ウェル活(Tポイントで1.5倍分のお買い物ができるウエルシアお客様感謝デー)」でおトクにゲット。週1回の買い出しは野菜や卵、豆腐などが中心で、特売品があれば必要に応じて追加するスタイル。
「スーパーで購入すると高額なもつ鍋やサーモン、国産の豚肉などもふるさと納税を活用すれば“実質自己負担額2000円”で堪能できます。ちょっとした外食気分も味わえて一石二鳥です」
※ふるさと納税代は食費には含まれていません
●ルール(3) 30分の時短調理で、無理なく自炊
共働き家庭でも無理なく自炊を続けるため、夕飯は30分以内でつくるのがルール。切って焼くだけの炒め物であれば、トータル15分くらいで主菜が完成! そこに副菜を数品プラスすることで、目でも楽しめる献立に。
「しっかりつくっているように見えますが、じつは“切って調味料と合えるだけ”や“レンチンで火を通すだけ”のメニューが多いんです。手をかけずに、ボリュームと満足感を高めています」
もつ鍋や唐揚げも!実際の5日間献立を公開
miiさん夫婦の毎日ごはんの例を紹介。ふわふわ卵の天津飯やボリューム満点のキムチ鍋など、節約メニューとは思えない一品が登場します。ぜひ、アイデアやレシピを参考にしてみてくださいね。
●週の買い出し食材(合計1540円)
この週に買い出したのは、キャベツや冷凍パプリカ、トマト、牛乳、豆腐、かにかまなど。八百屋の特売品が中心なので、こんなに野菜を買っても1500円台に収まっています。
●月曜日(1人分200円)
・長芋とネギ、豚肉のオイスターソース炒め
・キャベツおひたし
・キムチ納豆
・モロッカンサラダ
・野菜スープ
「簡単な副菜を3品添えて、豪華な定食風に。キャベツおひたしはレンジで3分チンするだけの時短メニュー。お弁当のおかずにも使える万能な一品です」
●2日目(1人分140円)
・天津飯
・コールスロー
・おみそ汁
「買いたしたカニカマを使って、人生初の天津飯つくりにトライ。15分でつくった時短メニューですが、夫には『お店の味だ!』と言ってもらえました。わが家の隠し味はスイートチリソースです」
【天津飯のカニ玉のつくり方(1人前)】
(1) 卵2個にマヨネーズ小さじ1、カニカマを入れて混ぜ合わせる。
(2) 多めの油をひいたフライパンで(1)をふわっと炒め、まるく盛ったごはん上にのせる。
(3) 水150cc、お酢大さじ1.5、ケチャップ・砂糖大さじ2ずつ、しょうゆ大さじ1/2、チリソース大さじ1を混ぜて、フライパンで煮詰める。十分混ざったら水溶き片栗粉小さじ2をいれて、あんかけに。
(4) (3)をカニ玉の上にかけ、ネギを散らして完成!
●3日目(1人分100円)
・シュウマイ
・ちくわとこんにゃくのピリ辛煮
・コールスロー
・キムチ
・おみそ汁
「週の真ん中水曜日は、ゆっくり休むために手抜きごはん。ちくわとこんにゃくのピリ辛煮だけつくって、あとは前日の残り(お味噌汁)や義母お手製の冷凍シュウマイをチン。こういう日を設けることが自炊を続ける秘訣です」
●4日目(1人分100円)
「冷蔵庫の片隅に、賞味期限の切れたキムチを発見。量も多いのでそのまま食べるのは大変…なんて日には、キムチ鍋をつくることが多いです。市販の鍋スープを買わないので、1人前あたりの材料費はわずか100円。野菜もいっぱい食べられます」
【キムチ鍋のつくり方(1人分)】
(1) お鍋で、お肉とキムチ(150g以上)を炒める。
(2) 鍋に水600cc、しょうゆ+酒+みりん大さじ1ずつ、味噌大さじ2、本だし小さじ1、コチュジャン(お好み)を入れてよく混ぜる。
(3) お好みの具材を入れ、蓋をしてじっくり煮込む。
(4) 〆にチーズ+ごはん、うどんを入れてもOK。
●5日目(1人分200円)
・焼き鳥
・山芋の鉄板焼き
・コロッケ
・チャーハン(お昼ごはんの残り)
・冷やしトマト
・キャベツ
「大好きな『鳥貴族』の人気メニューを再現して、おうち居酒屋気分。火加減が難しい焼き鳥は、魚焼きグリルを使うことでお手軽に」
【つくり方】
(1) 山芋(または長芋)をすりおろし卵白1個、めんつゆ大さじ2、本だし小さじ2、マヨネーズ大さじ1とよく混ぜる。
(2) スキレット(耐熱皿でも可)にごま油をひき、(1)を流し入れる。
(3) (2)にマヨネーズを適量かけて、トースターで焦げ目がつくまで焼く。
(4) 卵黄と海苔をふりかけて完成。
食費上手は、節約上手。生活費の大部分を占める食費を抑えられると、自然と“貯めグセ”も身についてくるはずです。miiさんの食費節約術&レシピをぜひ参考にしてみてくださいね。