家づくりのなかでも、部屋の印象を大きく決める壁紙選びは難題です。実際に貼った様子とカタログ写真では、意外に印象が異なることも注意点。2年前にハウスメーカーで注文住宅を日刊Sumaiライターは、SNSを利用したり、完成見学会に足を運んだりして、好みの壁紙選びができました。その一方で、失敗したと感じたことも…。

壁紙選びには多くの時間を費やすことに

注文住宅は自分の理想の家がかなえられる一方、決めることが多いもの。2年前家を建てた筆者も、あまりに多くて「もう、だれに決めてほしい」という心境に。そのなかでも、壁紙選びに多くの時間を費やしました。

ハウスメーカーからは3冊のカタログを手渡され、1冊は壁紙のサンプル生地がつづられた冊子、もう2冊は壁紙の写真が載ったインテリア事例のカタログでした。

リビングは白色にしようと考えていましたが、カタログを見ると、白色の壁紙ひとつとっても、オフホワイトやクリーム色、デザインは石目調や織物調など数多くあり、どれがいいのかまったく決められません。

また別の場所では、柄物や色のついた壁紙を採用したくても、失敗するのが怖い…。柄や色について、ちょっと冒険して選ぶことができませんでした。

壁紙選びは、カタログよりも実物を見てイメージを

壁紙は、カタログのイメージと実際に貼った際の印象が異なる場合も。そこで、筆者が壁紙選びをする際に参考にしたものを、2つ紹介します。

 

●完成見学会に足を運んで、壁紙選びの参考に

契約したハウスメーカーでは、完成見学会を月に何度か行っていました。そこで、完成見学会に足を運び、使用している壁紙を見るのはもちろん、光の当たり具合でどのような印象になるのかをチェックしました。

実際に壁一面に貼られているので、カタログとの差異がよくわかります。自分たちの家に貼ったときのイメージがしやすかったです。気になった壁紙は、見学会の担当者に壁紙番号を聞いて、控えておきました。

 

洗面台に使った壁紙は、実際に完成見学会で見てかわいいと思って採用したもの。実物を見ていなかったら、こんなはっきりした色には、挑戦できなかったと思います。

 

寝室の壁紙はグレーを希望しており、こちらも見学会で使われていた壁紙を選びました。控えた壁紙番号をカタログで見ると、かなり明るいグレーに見えたので、カタログだけ眺めていたら絶対に選ぶことはなかったと思います。

 

●SNSでかわいい壁紙を見つけて、似たものを選択

SNSでは、家やカフェのインテリア実例を多く見られるので、壁紙も参考にしました。その際に、インスタで見つけたトイレのデザインにひと目ぼれ。ハウスメーカーの方にその壁紙のデザインを見てもらい、どれが似たようなデザインか相談に乗ってもらいながら決めました。

 

そしてこちらが完成したトイレの壁紙です。

実際は木を使用していましたが、筆者宅では似たような木目調の壁紙を選択。壁紙だからというチープさもなく、友人が遊びに来るたびほめられる場所です。

思いきった色の壁紙選ばず、2つの後悔をするはめに

壁紙選びで「もっとこうすればよかったな」というポイントもありました。

 

●アクセントに淡い色を入れるとぼやける

パントリーの壁紙は、カタログで見たときにヘリーンボーンの柄と淡いグリーンが好みで採用しました。しかし、実際に貼ってみるとヘリーンボーンの柄は感じられず、色もぼやけた印象になってしまいがっかり。

アクセントに取り入れるなら、もう少し濃い色の方が白い壁に映えてよかったと思います。

 

●写真館のように、映える壁紙も選べばよかった

筆者宅はほとんどが白い壁紙で、家族の誕生日の記念撮影をするにしても、デコレーションを凝らないとかわいく仕上がりません。

一方、友人宅では、子ども部屋の一部を水色の壁紙にしており、毎回その壁紙を背景に記念撮影をしています。デコレーションを多くせずともかわいく見え、まるで写真館で撮ったかのような仕上がりです。

筆者も、どこか1か所だけでも、写真を撮ったときに映えるような壁紙を採用すればよかったと思いました。

壁紙は簡単に変えられない分、お気に入りのデザインやカラーにしたくても、なかなか挑戦できないところです。筆者の場合は、完成見学会に何度も足を運んだり、SNSでいろいろな家庭の壁紙を参考にしたりして、イメージできたことが成功のポイントでした。壁紙次第で部屋の印象が変わるので、今回紹介したポイントをぜひ参考にしてください。