相次ぐ値上げで、お金のかけどころを考えるようになったという方も多いのではないでしょうか。家計改善コンサルタント・アドバイザーの高木瞳さんも、いろいろな節約をしながら自身のお金のかけどころについて考えたそうです。そこで今回は、高木さんが「出費を見直したところ」について教えてもらいました。

節約を研究した結果、たどり着いた“出費を見直したもの”

何年も節約を研究してきた結果、「ここにはお金をかけても無駄になる」という項目がわかるようになりました。もちろんお金のかけどころは人それぞれですが、私なりに出費を見直して効果があったことを今回5つご紹介します!

●1:化粧品

メイクは大好きですが、使用するコスメはプチプラでそろえています。ドラッグストアなどで気になるものを見つけても衝動買いはせずに、口コミサイトやSNSで使用感や評価を確かめてから購入。そうすることでハズレはほぼありません。

また、化粧水などの基礎化粧品も、百貨店のカウンターで買ってみたことはありますが、高いとケチケチ使ってしまうことで効果も半減だったような気がして(笑)。結局こちらもネットで評判を調べ、安くてもたっぷり使えるものに落ち着きました。

化粧品にお金をかけない分、日やけに気をつけたり、睡眠や運動など、基本的なことをできる範囲で続けています。

●2:流行すぎる服

「今年っぽい」要素が強すぎる服は、翌年には流行遅れに感じたりするため避けています。どうしても流行のデザインが着たい場合はプチプラ品の中から探し、1シーズンで徹底的に着て、流行りが過ぎても惜しくないように使い果たします。

逆に定番のアイテムは、少し値が張っても上質なものを長く着られるように選んでいます。

●3:ダイエット

ジムやダイエットドリンクなどを試しましたが、時間もお金もキツくなり続きませんでした。

そこで、近所を散歩する、YouTubeを見てヨガをする、汗だくで家中掃除するなど、0円、かつ、日常の中でできることにチェンジ。方法を変えてみたら、出費も減り、家も片づいたのでいいことづくしでした!

●4:おやつ・ジュース

おやつは嗜好品なので、必要な食品を買ったあと、予算が余ったら買う程度で、なくなったら次の買い物までありません。

わが家の食費の基準は、栄養にはお金をかけていいと考えていますが、お菓子は栄養がほぼないので、必需品ではありません。あくまで生活のなかのスパイスで、子どもたちもなければないで慣れています。フルーツを買う頻度も上がり、同じ予算でも食卓が充実しました。

●5:外食

一時期、夫婦ともに忙しくなったときに外食が増えたのですが、お金を使ったわりにあまり満足感はなかったため、「どうしてもこのお店で食べたい!」という場合以外、外食しないことにしました。

出かけてヘトヘトになりそうな日は、あらかじめ鍋の材料を切ってから出かけたり、前の晩に多くつくっておいたりして対策しています。いつもなら買わない高いお肉を奮発して買ってきて、家で焼いたりもします。外食よりはるかに安上がりで、家族の満足度も上がりました。

ふだん外食しない代わりに、記念日などはレストランを予約して、家ではつくれないものをゆっくり楽しむようにしたら、メリハリがついて充実感がアップしました!

●どこにお金をかけるか考える

どこにお金をかけるかは、人によって違うので、私の話は一例ですが、ポイントは、自分の得意、不得意でお金のかけどころを変えることだと思います。

得意なこと・苦にならないことは自分でやり、苦手なことはお金を払ってサービスを利用してよし! と割り切るようにしたら、満足して気持ちよく支払えるようになりました。

すべてを完璧に節約することは難しいので、自分が得意なところで節約して、苦手なことは諦める。このメリハリやバランスが、苦しくない節約に繋がると感じています。