いざ服を減らそう! と思っても決心がつかないのはよくあること。そこで、1万人以上に片づけをレクチャーしてきた収納スタイリストの吉川永里子さんに、50代のお客さんから「負担なく服を手放せる」と好評だった方法やアイデアを教えてもらいました。

体力、物価高騰、迷いがち…「捨てられない」のよくある疑問にプロが答えます!

服はたくさんあるのに、なにを着てもしっくりこない…と感じ始めたら片づけどきです!

Q1.捨てたい服が2年もそのまま。気力や体力がなくてもできる手放し方はありますか?

(ゴマさん 神奈川県・54歳)

A.気力・体力別、おすすめの手放し方があります

服を手放すのには意外とパワーが必要です。体力なし派さんも「捨てることができた!」と好評だったサービスがあるので、ご紹介しますね。

◆体力・気力ともにないとき→「古着deワクチン」

3300円かかりますが、服やベルトなど幅広いアイテムを一掃できます。玄関まで業者が取りに来てくれるので体力不要なうえ、社会貢献にもなるので、とくに50代の方に好評ですね。

「古着deワクチン」:HPか電話で専用回収キット(3300円)を購入し、届いた回収袋に衣類などをつめて発送。1キットにつき5人分のワクチンがブータンなどの子どもたちに届けられる。
(web)https://furugidevaccine.etsl.jp/
(電話)0120-206-225

◆出かける体力があるとき→リユースショップや店頭回収に持ち込む

リユースショップでの買い取りは二束三文なこともありますが、行けば必ず手放せるのでストレスなし。また「H&M」など、ブランドを問わず古着を回収してくれるメーカーもあります。

「H&Mの古着回収サービス」:ブランドや状態を問わず、不要な衣類や布地を店舗に持ち込むと、次回使えるデジタルクーポンがもらえる。古着として再販売されたり、清掃用具などに再利用される。

Q2.服を仕分けすると「保留」だらけに。結局捨てられません。

(omyaさん 東京都・52歳)

A.大丈夫。もうゴールしています!

手持ちの服を「着ている/捨てる/保留」の3つに分類するのは、おすすめの片づけ方法です。でも「保留」ばかりになること、よくあります。でも「保留」を洗い出せれば、じつはもうゴールなんです。

「保留」にした服はまとめて、中が見える半透明のゴミ袋に入れて部屋の隅に置いておいて。すると突然「捨てよう」と思い立つ瞬間が来ます。最長で5年そのままにしていた人もいましたよ。引っ越しや模様替えなど、きっかけを待ちましょう。

Q3.物価の高騰で生活がキツくなっていて、捨てるのが怖いです。

(リミさん 神奈川県・50歳)

A.捨てなくても大丈夫。「2軍ボックス」で待機させましょう

着ていない、いわば2軍のものを、捨てるのではなく「待機」させてみましょう。たとえばたくさんある靴下は、よくはく5〜7足を「1軍」とし、それ以外をキレイに洗ってたたんでボックスに。じゃまにならないところにしまえば、これだけでクローゼットがすっきりします。後日、1軍の靴下に穴があいたら、新しく買わずに2軍の出番。節約にも有効です。