栃木県日光市の田母沢御用邸記念公園で、木の枝に卵を産む希少なモリアオガエルが産卵の時期を迎えています。

 

白い泡状の塊が、山間部に生息するモリアオガエルが産んだ卵、「卵塊」です。モリアオガエルは毎年5月から7月にかけて産卵の時期を迎え、水の中ではなく木の枝などに卵を産みつけます。卵塊は去年より5日早い5月14日に初めて確認され、これまでに池の周りの木の枝や草など4カ所で見つかっています。これからふ化してオタマジャクシになる過程で色が黒くなっていき、2、3週間後に水面に落ちるということです。

 

また、小川のほとりには「幸せを重ねる」という花言葉をもつクリンソウが赤紫色のかれんな花を咲かせています。クリンソウはサクラソウ科の多年草で、花が重なって咲く様子が仏塔にある飾り「九輪」に似ていることから名付けられたと言われています。

 

施設によりますと、モリアオガエルの卵塊とクリンソウは6月初旬に見頃を迎えるということです。