電子ハンコ時代に必須！ オリジナルハンコが簡単に作成できる電子印鑑作成サービス「マイスタンプメーカー」
ただし、文書によっては押印が必要になるケースもまだまだ多い。
今回は、そのような文書の作成に便利な電子印鑑作成サービスを紹介しよう。
オリジナルの印鑑を簡単に作ることが可能だ。
●電子化した書類に印鑑は必要？ 不要？
業務や社内外のやりとりに使用する紙をなくす「ペーパーレス化」に、多くの自治体や企業が取り組んでいる。個人レベルでも、ExcelやWordで作った請求書や領収書を紙に印刷するのではなく、PDFファイルに出力して、そのまま相手にメールで送るといったケースが増えてきたようだ。
従来、請求書や領収書には印鑑を押すのが一般的だったが、じつは法律的には印鑑はなくても問題ない。印鑑はあくまで慣例、商習慣として用いられてきたと考えられる。したがって、PDFファイルの請求書や領収書に印鑑がなくても問題はない。
とはいっても、これまで慣習から、PDFファイルにも印鑑が求められるケースはまだ多い。
そのような場合は、あらかじめ印鑑の画像ファイルを用意しておき、WordやExcelの請求書・領収書などに貼り付けたあと、PDFファイルとして出力するとよいだろう。
今回紹介するのは、印鑑の画像ファイル（印影データ）を簡単に作成できる無料のWebサービス「マイスタンプメーカー」だ。
「マイスタンプメーカー」で生成された印影データは商用でも利用できる。ただし、法的な電子印鑑ではないので、あくまで三文判的な位置付けで利用する必要がある。
●4つのツールで4種類の電子印鑑を作成できる
「マイスタンプメーカー」は、以下の4つのツールの総称となっている。
・認印スタンプメーカー
・日付スタンプメーカー
・画像スタンプメーカー
・角印スタンプメーカー
なお、トップページを表示するとすぐに文字を入力して認印を作成できるが、これは「認印スタンプメーカー」をトップページで使えるようにしているものだ。
ほかのツールは、ページ下にリンクがあるので、そこからアクセスする。以下では、各ツールについて簡単に紹介しよう。
「マイスタンプメーカー」のトップページ、姓を入力すればすぐに認印を作成できる。
ページ下に各ツールへの説明とリンクが用意されている。
・認印スタンプメーカー
姓を入力して［生成］をクリックすれば認印の印影が生成される。
たとえば「草磲」と入力して［生成］をクリックすれば、印影が生成されて「草磲.png」「草磲_b.png」「草磲.pdf」の3つのファイルが作成される。
「草磲.png」が通常の印影、
「草磲_b.png」が少しにじんだ太めの印影、
「草磲.pdf」が鮮明なPDFファイルとなっている。
あとは、これらのファイルをクリックしてダウンロードすればいい。なお、チェックボックスで字形を変えたり電子透かしを入れたりすることも可能だ。
認印スタンプメーカー
・日付スタンプメーカー
中央に年月日のある印影を作るツールだ。
［部署］と［名前］には最大8文字まで入力できる。
電子透かしとスタンプの色も設定できる。
生成されるファイルは、PNGとPDFの2種類となっている。
日付スタンプメーカー
・角印スタンプメーカー
角印を作るツールだ。
入力できる文字は最大12文字で、文字が少ないと語尾に「印」や「之印」の文字が自動的に付加される。
［印影反転］をチェックすると、朱色の背景に白い文字になる。
［印刷生成］をクリックすれば、すぐにPNGファイルがダウンロードされる。
角印スタンプメーカー
・画像スタンプメーカー
画像を2階調にして画像入りの印影を作るツールだ。
画像ファイルは［ファイルを選択］をクリックしてアップロードする。
［閾値］のバーを操作すると2階調の閾値が変わって同じ画像でも異なるイメージになる。
［サンプル画像］をクリックすれば「マイケル・ジャクソン」や「ライオン」などのサンプルも表示できる。
いちばん下は周囲に表示する文字だ。設定後、［印影生成］をクリックすると、すぐにPNGファイルがダウンロードされる。
画像スタンプメーカー
画像のサンプルも用意されている
どのツールも使い方が簡単で、すぐに印影が生成されるので、誰でも手軽に利用できるだろう。
電子化された書類に使う三文判としてはもちろん、アクセントやデザインの1つとしても活用範囲は広そうだ。興味があれば、ぜひ試してみてほしい。
・マイスタンプメーカー
井上健語（フリーランスライター）
