原一樹が見た「京都サンガ、12年ぶりJ1での7試合で得た”収穫と期待”」【フットボール研究所】
今週もお届けする「原一樹のフットボール研究所」。FMおとくにで水曜日20:30~20:58に放送しているラジオ番組「フットボールラウンジ」との連動企画です。
清水エスパルス、浦和レッズ、京都サンガ、ギラヴァンツ北九州、カマタマーレ讃岐、ロアッソ熊本、そしておこしやす京都でプレーし、昨年限りで現役を引退された原一樹さんに毎週お話を伺います!
現在は京都に本拠地を置いて活動している原一樹さんが、毎週の京都サンガFCの試合をレビューし、「MY MVP」を選出する連載コーナーです。
今回は、京都サンガFCの試合が新型コロナウイルスの影響によって中止になってしまったため、「序盤を統括するスペシャル版」をお送りします。
――試合が中止になってしまいましたので、今回は特別企画として「京都サンガの序盤を統括する」企画です。月曜日に39人全員の陰性が確認されて活動再開されましたね。
🟣トップチームの活動再開について🟣
本日・3月28日(月)にPCR検査を実施し、39名全員陰性の判定を受けました。
明日より、陰性判定を受けたメンバーで活動を再開いたします。隔離療養中のメンバーは、必要なプロセスを経て随時合流いたします。https://t.co/VbmgnC2XFw#京都サンガFC #京都サンガ pic.twitter.com/rNaTV3BVFd
— 京都サンガF.C. (@sangafc) March 28, 2022
とても良かったですね。どうすることもできないところですし、全員が無事で健康でいるのが一番ですね。
――休みが突然来るというのは、選手としてはどうなんですか?
選手は逆算して試合に向かっているので、その持って行き方が変わってしまいますね。そのために食事も、毎日の生活の過ごし方も100%決めていますから。
それをプラスと考えて休めると考えるか、あるいはいつもの準備がなくなることで少しコンディションが落ちてしまうか。
また、試合で体力をつけることを考えている選手は少しコンディションを崩される方もいるかもしれません。体は試合がなくなることで楽なんですが、「決まったルーティーン」を選手各自が持っていますから。
ショックなことではあるんですが、仕方ないことでもあるので、その中でもさらにいいパフォーマンスをすることがプロだと思いますね。
友達や仲間たちがプレーしている姿を映像で見ることになると、それでモチベーション上がったり、「悔しい」という思いが生まれるでしょうし、新たな発見が出てくるかなとも思います。
――ここまで京都サンガは、公式戦を7試合戦って2勝3分2敗となっていますね。
J2では常勝軍団として戦って、J1に上がって開幕戦は勝ちました。ただ、そこから「あれあれ…」という試合が続いてしまっているところもあります。ただ失点は少ないですし、得点も多くの試合で取っています。
J2で積み上げたものが、J1でも通用していますね。レフェリングで不運なこともありましたが、チームとしてはスタートからしっかりまとまっていると感じられますね。
スーパーな外国人が入ったり、あからさまにメンバーを変えたというチームではありません。J1で戦うのが初めての選手も多いですし、まだまだここから伸びていくという期待が持てますね。
――ここからポジションごとに話していこうと思うんですけれども、GKはここまで上福元選手と若原選手が出場しましたね。
最初は上福元選手が出ていましたが、彼が退場してしまった後で若原選手が急遽出場しました。そこでしっかり結果を残してチームに貢献しています。
ここはチームの力だと思います。それ以外にも太田選手、松原選手、さらにマイケル・ウッド選手が加入しました。
キーパーの層はまあどこよりも厚いという点は感じますね。その中で練習から切磋琢磨して、そしてピッチに立った時はリスペクトして絶対に勝ち点を取っていく…という思いがすごく伝わりますね。
若原選手も万全な状態じゃないと思うんです。テーピングを巻いていますしね。その中でも「チームのために選ばれた以上全力を出す」という意思が強く感じられました。
ピッチに立てるのは1人っていう厳しい世界ですが、誰が出ても戦えるというチームを作っていますね。
――続いてDFに。センター2枚はメンデス選手とアピアタウィア久選手が中心。サイドバックは飯田選手、麻田選手、荻原選手、白井選手らが使い分けられている印象ですね。
高いラインを取って、相手の楔のパスをしっかり潰そうというDFにとっては難しい戦術のなかで、麻田選手が退場してしまったり、カードが増えてしまう部分はありました。
ただ、前線がプレスへ行く動きについていくディフェンダーの力が、攻撃に繋がっていると思います。もちろん「0失点で抑えられたらな…」という試合はあるかもしれませんが、J1のクオリティに慣れることも必要ですし、全てを追いかけ回して90分間保つという戦いをし続けるのは難しいです。
サイドバックの荻原選手、そして白井選手はほとんど出てると思うんですが、圧倒的なスピードを感じられるので、シーズンを通してパフォーマンスを発揮できた時には、さらに成長していると思いますね。攻守ともに楽しみな選手です。
――スピードと言えば、アピアタウィア久選手とメンデス選手もすごいですよね。裏のカバーで。

さらに体力も賢さもあるので、戦術として欠かせない2人だなと感じられますね。
――続いてMF。3枚のポジションに川粼選手、福岡選手、松田選手、武田選手、井上選手らが入っていますね。
この3人の運動量がチームの「エンジン」になっています。前線にプレスへ行くところから、守備になればしっかり戻ってくる。そんな中盤の選手が揃っています。
体格の大きさがあるわけではないですが、足元の技術が高いですし、ボールを動かして、また自分も動いて…ということに関しては、特に武田選手はすごくよく顔を出していると感じます。
また、ビルドアップに参加しながら攻撃でもシュートを打つ川崎選手も含め、者監督の戦術を理解した中でプレイしているんだな…と感じられますね。
川粼選手は、安全なパスを出しているわけではないにもかかわらずミスをしませんね。ボールを取られずに前線に運べるキーマンです。
武田選手もすごく顔を出しながらトリッキーなプレーをします。一緒にプレイしてみたら、絶対いい中盤だろうな…と思いますね。僕はFWの目線で見てしまうので(笑)。
――FWはウタカ選手、武冨選手、豊川選手、宮吉選手、松田選手がMF兼任で…あとは山粼選手や木村選手らが起用されましたね。
間違いなく今の得点源はウタカ選手だと思います。そして、ウタカ選手をよく見て、いいパスを出して支えているのは武冨選手ですね。もちろんウタカ選手の能力も高いんですが、チームの戦術として彼にゴールを取らせるという点を徹底しています。
【動画】磐田戦で武冨→ウタカのホットラインから衝撃のゴールが決まる
さらに山粼選手、そして大前元気選手も出てきてほしいですし、強化指定選手の木村選手もルヴァンで得点も取っています。彼らがスタメンを脅かすような活躍をしていくと、チームの中で競争心が生まれますね。
他の選手が「ウタカ選手すごいね、でも取れないところは俺らもやるよ」「アシストもするけどゴールも狙うよ」とストライカー精神を出してくれたら、さらにチーム力が上がっていきますね。
誰が出ても得点の匂いを感じますし、ミヤが出た時には…ミヤなんて言っちゃダメですね(笑)。宮吉選手です。
たくさんの方が期待していますよね。昔からサンガにいた選手がチームに帰ってきてくれて、J2からJ1に上げてくれた。皆に愛されていますし、それに応えようとしている宮吉選手の姿を見ると、ゴールという形で結果を出すことでさらなる成長が生まれると感じます。
――宮吉選手もそうですが、京都サンガFC出身の選手が輝いているのがすごいですね。
U-18(ユース)から上がってきた選手たちがしっかりと結果を出す。育成クラブでありながらトップでもさらなる成長ができるっていうのは、なかなかないクラブですね。
――それでは、序盤戦の原一樹的MVPを選んでいただけますか?
なかなか難しいですね(笑)。
チームの勝利のためには、DFやMFも本当に大切な仕事をしているんです。ただ僕のようなFWから見ると、ウタカ選手の決定力、そして勝点3に導きたいという思いを感じてしまいますね。

たくさんの思いを背負って戦って、ゴールを取っている。ウタカ選手をこの7試合のMVPに選びたいなと思います。
――最後に原さんのここからの活動を教えてください。
この後サッカースクールのイベントなどを行う予定です。
京都ではまだ公表していないんですけれども、もうすぐリリースが出る企画があります。4月16~17日にテックボールのイベントを考えています。またInstagramやTwitterなどで情報を出していくので、チェックしていただければ幸いです。

――初出情報ありがとうございました!ありがとうございました。原一樹のフットボール研究所でした。
30日20:30~は #FMおとくに 「フットボールラウンジ」📻
札幌戦が中止になったので今回は「原一樹のフットボール研究所」特別編。序盤戦の #京都サンガ を振り返り、各ポジションに分けて講評をしていただきました⭕️
スマホアプリ「リッスンラジオ」ならタダで聴けるよ! pic.twitter.com/QAupNhJVh6
— カゴノブアキ🗣Free Sports MC📻RadioDJ✍🏻ライター📹動画 (@cage_nob) March 29, 2022
「原一樹のフットボール研究所」は、毎週水曜日20:30~20:58にFMおとくにで放送している「フットボールラウンジ」でもお届けしています。ラジオでもぜひお楽しみ下さい。
