「共通認識を持って戦えた」ピッチコンディションを考慮して戦った鳥栖MF飯野七聖、ドリブル封印は「運ぶことは無理」と判断

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サガン鳥栖のMF飯野七聖が、横浜F・マリノス戦を振り返った。

18日、明治安田生命J1リーグ第5節で横浜FMと鳥栖がニッパツ三ツ沢球技場で対戦した。

気温は5.8℃、激しい雨が降り頻る中での試合は、立ち上がりこそ両チームが特徴を出して戦おうとする。しかし、雨足が強まり、ピッチコンディションが悪化。互いにポゼッションとビルドアップができない状態となる。

ハーフタイムを挟むと、さらに雨は激しくなり、ピッチ上では水溜りが所々にできる状況。よりパスを繋げなくなった両者のスペクタクルさは失われ、背後を狙ったロングボール対決に。特徴をどちらも出せないまま、低調な試合はゴールレスドローに終わった。

右サイドで先発した飯野は「ピッチコンディションが悪い中で、普段通りの戦いが難しいことは分かっていて、監督含めて選手全員が共通認識を持って戦えたと思います」と、難しい中での戦い方は考えられていたとした。

チームは守備陣にケガ人が多く出ているが「ケガ人が多いのは確かですが、その中でチャンスを与えられた選手が活躍していますし、(中野)伸哉も今日は素晴らしいパフォーマンスだったので、チームとしてネガティブなことではないかなと思います」と語り、ケガ人の代わりが結果を残していることはプラスだとした。

その中で、後半はピッチ状態がさらに悪いものに。「お互いに前に、背後に蹴る試合が多かったと思います」と振り返った飯野は「その中でも中盤での球際、戦わなければいけないところはみんなが抑えていました。細部ですが、そういったちょっと五分五分のボールを前に落とすとか、90分通して全体で気を抜かずにできていたので、次の試合にもつながると思います」と、難しいながらにしっかり戦えたことへ手応えを感じているようだ。

攻撃面では得意のドリブルを封印。ピッチに合わないプレーだと判断した飯野は「ドリブルで運ぶことは無理だなと早い段階で割り切れていたので、チャンスが来たら競り合った後の一瞬の背後だと思っていて、そこを90分間狙っていましたが、形になりませんでした」と、ゴールには繋がらなかったが、自身で狙い所をしっかりを変えられたとした。

また、守備にも比重を置いた点については「チームとして勝ち点3を獲りにいかなければいけないということは大前提として、その中でマリノス相手ということもあり、1個のミスが失点につながることも理解していたので、後半は20分過ぎたぐらいから相手も背後を狙っていることが分かっていたので、高い位置をとっていると守備で戻れない気もしたので、守備的に攻撃の時も意識していました」と、横浜FMの攻撃を警戒して、低いポジションを取っていたとした。

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