速報：超強力Mac miniこと「Mac Studio」発表。M1 Max/Ultra搭載によりMac Proを凌ぐ高性能を実現
3月9日未明の「最高峰を解禁。」イベントにて、アップルは新たなMacのブランド「Mac Studio」を発表しました。搭載プロセッサはMacBook Pro（2021）に採用されたM1 Maxのほか、さらなる高みをめざした「M1 Ultra」も選ぶことができます。
数日前からの噂通り、Mac StudioはMac miniとMac Proの中間にある新たなカテゴリを表すもの。ぱっと見はMac miniと似ていながらも、より強力なプロセッサの性能を存分に引き出すために、良好なエアフローを確保すべく背の高いボディとなっています。
Mac Studioの標準モデルは、MacBook Pro(2021）の上位構成だったM1 Maxチップ搭載。より高価なオプションではM1 Ultra、すなわちM1 Maxのダイを2つ載せて相互接続した新型チップが用意されています。
アップルが強調しているキーワードは「スタジオ」。まったく新しいデスクトップのMacことMac Studioはコンパクトなボディに「型破りなパフォーマンス」や「豊富なコネクション」などが詰め込まれることで、あらゆる空間がスタジオに変わるとアピールされています。
サイズは縦横が19.7cmで高さが9.5cm。「あらゆるディスプレイの下に完璧に収まる」と謳われることでも、あらゆるディスプレイの下に収まりようがないMac Proとの単なる大きさを超えたカテゴリ違いが強烈に意識されているようです。
どれほどパワフルかと示すために、アップルは従来のインテルチップ搭載Macとの比較をリストアップしています。このためだけにインテルMacをあえて残しておいたのかもしれません。
M1 Max搭載時
10コアプロセッサ搭載の最速27インチiMac®と比較して、最大2.5倍のCPUパフォーマンス
16コアXeonプロセッサ搭載のMac Pro®と比較して最大50％高速なCPUパフォーマンス
27インチiMacと比べて最大3.4倍、最も人気のあるグラフィックカードを搭載したMac Proと比べて3倍以上速いグラフィック性能
ビデオのトランスコーディングでは、27インチiMacと比べて最大7.5倍、16コアMac Proと比べて最大3.7倍高速
M1 Ultra搭載時
10コアプロセッサ搭載の最速27インチiMacと比較して最大3.8倍のCPU性能。
16コアのXeonプロセッサを搭載したMac Proと比べて最大90％高速なCPUパフォーマンス
28コアMac Proより最大60％高速なCPUパフォーマンス。
27インチiMacと比べて最大4.5倍、現在市販されている最速のMacグラフィックカードと比べて最大80パーセント高速なグラフィックパフォーマンス
ビデオのトランスコード時には27インチiMacの最大12倍、28コアMac Proの最大5.6倍の速さ
これだけの高性能を詰め込むにはMac miniより背を高くするだけで十分なわけもなく、「画期的な排熱システム」も組み込まれているとのこと。どこかで見たチーズおろしデザインと言わないよう気をつけたいところです。
スタジオに必須と言える外部ポートは12個もあり、前面にはUSB-C x 2またはThunderbolt 4 x 2およびSDXCスロットが1つ。そして背面にはThunderbolt 4 x 4、10Gb Ethernet x 1、USB-A x 2、HDMI x 1および3.5mmヘッドフォンジャック x 1が勢ぞろいしている充実ぶりです。
お値段の方は、M1 Maxならば24万9800円（税込、以下同）〜、M1 Ultraを選ぶと49万9800円〜となっています。すでに予約注文の受付は始まっており、記事執筆時点ではM1 Max版は3月18日に対して、M1 Ultraの出荷日は2〜3週間と少し遅め。同時に発表された27インチの5Kディスプレイ「Studio Display」も3月18日に発売されます。
