Flutooth
Jordi Bruin/9to5Mac

先月末に開始された、macOS Monterey 12.2の配信。現状で最新版となる同OSは更新が開始された直後より、MacにBluetooth周辺機器を繋いでいるユーザーから、スリープ時に過度のバッテリー消耗が生じているとの苦情が相次いでいました。

最新の開発者向けmacOS 12.3ベータ2では、このバグが修正されているようだと伝えられています。

この不具合は、Macがスリープ状態になった際にもBluetoothが無効にならないことが原因と推測されていました。そのためMacを使っていない間も頻繁に起動してしまい、バッテリーの消耗が激しくなっていたというわけです。

また、インテル製チップ搭載のMacとM1ベースのMacともに問題が報告されており、プロセッサの違いに関係なく起こっていると思われます。

しかしMr.Macintosh氏がmacOS Monterey 12.3の最新ベータを入れたMacBookを使い検証したところ、Bluetooth接続が原因でスリープ状態から起動されることはなくなったそうです。同氏は「3回テストしたが、1回もDarkWake（スリープからの起動）はなかった」と報告しています。

では、（記事執筆時点では）最新の正式版であるmacOS 12.2ユーザーは、どうやったらバッテリーの消耗が避けられるのか。米9to5Macによれば方法は2つあり、1つはMacをスリープする前にBluetoothの設定をオフにすること。ですがこの手法は、Bluetooth対応のマウスやキーボードを使っている人にとっては便利とは言い難くはあります。

もう1つの方法は、Macのフタを閉めると自動的にBluetoothをオフに、フタを開けるとオンにするだけのシンプルなアプリ「FluTooth」を使うことです。本アプリは無料で使えますが、作者に好きなだけ寄附もできます。

こういう問題があればmacOS 12.2への更新を見送りたくもなりそうですが、一方で同バージョンは「SafariからGoogleアカウント情報が漏れる」バグの修正など重要なセキュリティアップデートが含まれており、なかなか悩ましくはあります。

なるべく早期に、macOS 12.3正式版のリリースを望みたいところです。

Source:Mr.Machintosh(Twitter)  

via:9to5Mac